宿場町 Leica M10 35/2
大学が春休み中の息子とLevorgで長野県の木曽へドライブに出かけた。3日前に入手したばかりの Leica M10 を早速使った。レンズは 7Artisans 35mm f2 の1本だけ。(カバンの中のHexanonはそのままだった。)
街には行燈?がずらっと並んでいた。感染症による今の不自由なくらしからの解放を願う小学生の言葉や絵がかかれていた。夜にはあかりが灯るようで、きれいな夜景の写真も飾られていた。
ここを訪れるのは何度目だろう。江戸時代の宿場町の雰囲気を残しつつ、自動車が車庫に停まっていたりもする生活の匂いの感じられる街並みが好きだ。真夏の暑い日に訪れて校外学習中の小学生の集団に出会ったことも、大晦日近くに家族で訪れ営業している店が少なく困惑したことも思い出す。
絞りは大体F8からF11で、露光時間はオートか1/250〜1/1000秒程度。焦点は距離計をしっかり使って合わせたり、被写界深度に焦点を収めてフレーミングのみを見たり両方の手法で。
プレビューはあまり見ずに撮ろうと思っていたが、マニュアル露出が心配(最近始めたフィルムでのフルマニュアルカメラでうまく撮れていないことが多い…)なので念の為再生してみると日向と日陰の明暗差の大きさに気づく。
↑こんな感じや↓こんな感じで、軒下が真っ黒く潰れていたり、山や道路(もちろん空も)が白く飛んでしまったり。
ただ、帰ってコンピュータの画面上ではカメラの液晶画面に比べずっと豊かに階調が残っていることに気づいた。ソフトウェアでも結構補正が効く(本当にとんでしまっているところは無理だが)。途中からDNG(RAW)も一緒に撮る設定にしたが、ここぞというとき以外はいらないかな、と再考。
なぜなら、私は面倒くさいことが苦手。限られた人生の時間に対して、レタッチに時間をかけるのは難しい。その時間があればもっと外へ出たり、人と出会って、新しく撮っていきたい。
ということで、ここぞという写真や記念撮影、仕事で使う写真は別として、jpgのみで気楽に撮りたいと思う。体感上、このカメラのオートは背景の明るさの影響を受けやすい傾向があるようだが、そういう癖もつかんで露出補正もしていきたい。それが、フィルム撮影にも活かせるはずだ。そのため、原則としてフィルム感度と同じISO400固定でとっている。
*本記事のトップ写真のみ、レタッチしています。他はカメラからの撮って出しjpg写真です。