映画:はじまりはヒップホップ
制作年:
2016年
制作国:
ニュージーランド・アメリカ合作
キャスト:
ビリー・ジョーダン
メイニー・トンプソン
テリー・ウールモア=グッドウィン
あらすじ:
ニュージーランド本土から1時間ほどの島ワイヘキ島に住む老人が、ヒップホップの世界大会に出場する姿を収めたドキュメンタリー映画。
ワイヘキ島は、のんびりとした自然豊かな島で、そこで暮らす老人たちは明るく、それぞれがこれまでの人生とこれからを見つめて生きていた。ヒップホップ未経験者でありながら、老人ヒップホップグループの発起人ビリーは、島に住む老人でヒップ・オペレーション・クルーというダンスグループを結成した。
ヒップホップの世界大会に実力で勝ち進む事は難しい。ビリーは、大会本部にコンタクトし、グループの趣旨や動画を共有。ただ老人が踊っているだけではありきたりというフィードバックに打ち勝つべく、練習を続けた。
ヒップホップのスキル以外にも、ヒップ・オペレーション・クルーのメンバーにはいくつか課題があった。一つには、体力・体調の問題だ。持病を抱えているメンバーがほとんどで、大会が行われるLAまでの渡航にドクターストップがかかることも。2つ目は資金の問題であった。ビリーは少しでも渡航費用を稼ぐために、あらゆる仕事を引き受けた。
大会に出場できることが決まった、ヒップ・オペレーション・クルー。果たして、メンバー全員で参加することができたのか。そして、ダンスの内容は。観客たちの反応は必見。
レコメンド(MAX5つ星):★★★★
感想:
すごい泣けました。感動なのか何の涙なのかわからないのですが、見ていて、老いに対する悲しさも、希望も、寂しさもいろんな感情が湧いてきた作品でした。
カメラの前で明るく、日々を重ねている老人たちのダンスシーンだけでなく、それぞれが語る過去が、映画を明るさだけでないトーンに変えていました。
何よりもメンバーのコメントが、用意されたセリフよりシンプルで機知に富んでいて良かったですし、鑑賞後も脳内でリフレインしていました。人間の本質は16歳でも、25歳でも32歳でも変わらないというのが印象的でした。
自分に役立ちそうなこと:
・特別な気負いはもはやいらなくて、目の前で起こることを真摯にこなすという人生もある
・寂しさと孤独は完全に同じではない
・退くことが誰かを安心させることもある
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