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映画:プレシャス

制作年:

2009年

制作国:

アメリカ

キャスト:

クレアリース・“プレシャス”・ジョーンズ /ガボレイ・シディベ  
メアリー(プレシャスの母親) /モニーク 
レイン先生 /ポーラ・パットン 

あらすじ:

 アメリカのスラム街が舞台。黒人で太った女の子プレシャスは、母のメアリーと二人暮らし。アイドルのように踊って歌って、みんなからの注目を集めたいという16歳らしい夢を抱いている。

しかし現実は、母親が生活保護受給のために娘を学校に行かせ、家事の全てを押し付けているばかりか、娘が自分の彼氏による性的虐待の被害にあっていてもそのままにしている。

そして、プレシャスは2度目の妊娠を迎えていた。一人目のダウン症の子供と同様、母の彼氏によるレイプによってできた子供だった。妊娠が発覚したため、退学になりそうになり、校長が自宅訪問するも母親は拒む。なんとか、現在通っている学校とは別のスクールに通うことができるようになったが、学校で陣痛が来てしまう。

出産後も通学し、次第に学力がついてくるプレシャス。これまでとは違う人生を考え、新たな未来へと前向きに歩み始めようとしたプレシャスを、衝撃の事実が襲う。

レコメンド(MAX5つ星):★★★★★

感想:

本当に衝撃しかない映画でした。何年経っても褪せることなく、感情が素手で握りつぶされるような感覚になります。

10代という、誰しもが夢や将来について憧れたり、当たり前に頑張ったりする時期に、全くそんな経験がないプレシャス。心の拠り所であるべき家庭が、人権皆無の場と化し、プレシャスからどんどん暖かい心や希望を奪っていきます。そんなシーンの数々に、心がぎゅっと痛くなったり、プレシャスに訪れる変化や、周りの人々の存在によって救われる気持ちとが交互に訪れました。

子供が産まれた今だからこそ、こんなひどいことはないけれど、改めて、子にとって帰って来たくなる家族と家でありたいと思いました。

自分に役立ちそうなこと:

・教育は自分も大切な人も救う

・信じたい人に、心を寄せられなくても、守ってくれる存在はいる

・自他関係なく、人を人たらしめるために動きたい

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