伏見稲荷大社の魅力に憑かれよう
初稿:2020/6
第二版:2024/12
僕は無宗教者ですが、仏教・神道・キリスト教のいずれの文化・行事にもカジュアルに参加しています。宗教は人生・生活を支えるものであるとともに、人が関与しなければ成り立ちません。敬虔な信者の方からは怒られが発生するかもしれませんが、無宗教者という立場から、それぞれの宗教にリスペクトを持った宗教へのかかわり方、楽しみ方を紹介します。
稲荷山に登ろう
2015年頃からは、憑かれたように深夜の稲荷山に登っています。今回はそんな僕が、伏見稲荷大社の楽しみについてお話します。
概要
まずは簡単に伏見稲荷大社について紹介します。なんとなくご存知だと思いますが、伏見稲荷大社がいわゆる「お稲荷さん」の総本宮です。
伏見稲荷の面白いところ
伏見稲荷には眷属を祀るお社がある
ご存知の方も多いと思いますが、お稲荷さんは狐ではありません。お稲荷さん自身は五穀豊穣を司るウカノミタマという神様らしいです。狐はあくまで神様の眷属、要するに神の使いみたいな意味合いですね。
そしてこの眷属を祭るお社は「白狐社」といい、重要文化財の一つとなっています。「お稲荷さん」は基本的に狐さんを祀っているわけではなく、ウカノミタマをお祀りしているわけですから、眷属を祀るお社というのは珍しいようです。
伏見稲荷の構造は本殿~千本鳥居~奥社~稲荷山となっています。稲荷山の山頂まで登るのは時間が大変という方もいらっしゃると思いますが、白狐社はかの有名な千本鳥居の手前にあります。ぜひ奥社まで足を伸ばして、途中の白狐社に立ち寄られてみてください。
講員への加入
数年前に講員に加入しました。伏見稲荷のファンクラブのような認識です。年二回の祈祷、会員誌、講員大祭など、内容は非常に充実しており、僕のような無宗教者からしても、会費に対してめちゃくちゃにコスパが良いと感じます。こんなに安くて良いのか??
まだ講員大祭には参加できていないものの、毎年きつねモチーフのちょっとした記念品(可愛い)を郵送いただいており、これも楽しみです。来年こそは現地に…!
深夜・明け方の登山の楽しみ方
深夜
最近は深夜の参拝者が増えましたが、それでも真昼と比べれば静かで空気が厳かです。千本鳥居も、山から見える夜景も、帰り道の工場も綺麗です。
23時~終電頃に伏見稲荷駅に着く
伏見稲荷駅近くのローソンでお稲荷さんを買う
稲荷駅近くのデイリーヤマザキは閉店が早いので注意山頂まで登り、一ノ峰にお稲荷さんをお供えしてお参りする
お供え物の放置は禁止の為、必ず回収すること夜景の見えるベンチでお稲荷さんを食べる
終電が無くなっているので、工場地帯を眺めながら歩いてホテルへ
ただ、そんなに険しくはないものの、稲荷山は山です。ライトアップされているとはいえ、山中は暗いし、ところどころ明かりのない場所もあります。
野生動物も出ます。中でも怖いのはイノシシ。
人に危害を与えた例は今のところないようですが、目の前2メートルくらいに現れたときは本当に生命の危険を感じました。やっぱりある程度、山歩きに慣れている方にしか深夜の時間帯はお勧めできません。
明け方
そこで、新たにお勧めしたい時間帯は「明け方」です。5時~8時くらいの朝方だと、ちょうど早起きな地元の方々が登っている時間帯です。ゆっくりお参りできてかつ、視界も開け、野生動物も山に引っ込み始めます。
一方で授与所が開く時間は奥社で8:30、下りルートの荒木神社で9時ですから、早すぎるとお守りを買うことができません。早めに山に登って、少し離れた飲食店でのんびりしてからもう一度授与所に寄るのがお勧めです。
注意事項
千本鳥居は撮影スポットとしても有名ですが、三脚などで道をふさぐ行為や過度なコスプレは禁止されてます。撮影禁止の場所もありますので、マナーを守って参拝しましょう。
おまけ(カンパのお礼)
以下は執筆を応援してくださる方向けのおまけコンテンツです。文章はありませんので、あくまでカンパくださった方へのちょっとしたお礼とお考えください。
今回は参拝時の豆知識・風景を2016~2024の写真でご紹介します(画像7枚)
※無料公開中です