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吾輩は100万回生きた猫である #17

ある夜、クレオパトラはバスティと寝室で寛いでいた。彼女はバスティを抱きしめながら、心の内を打ち明け始めた。

「バスティ、このままではエジプトの未来が危険だと感じているわ。アントニウスとの関係も、オクタウィアヌスとの対立も、すべてが破滅への道を歩んでいるかのように思える。」

バスティは言葉を持たないが、その瞳に映る憂いと心配が、彼がクレオパトラの身を案じていることを示していた。彼女はバスティの目を見つめながら続けた。

「私はあなたと出会ってから、様々な困難を乗り越えてきた。だからこそ、私たちにはどんな試練も乗り越えられる力があると信じているわ。あなたには感謝している。これからも一緒に頑張ろうね。」

バスティはクレオパトラの言葉を聞き、彼女の顔をじっと見つめた。その瞳には忠実な愛情と守るべき者への決意が宿っていた。バスティはクレオパトラの手に鼻をこすりつけ、言葉にならない安心感を伝えようとした。

クレオパトラはバスティの愛情に触れ、彼がいつも自分の味方であり、共に未来を築いていくことを確信した。その夜、彼女はバスティと共に眠りにつき、次の日に備えた。

しかし、時すでに遅く、アントニウスとクレオパトラの対立は決定的な局面に突入し、アクティウムの海戦へと向かっていくことになる。バスティはその先行くことができるのか、それともクレオパトラの運命は彼の手に余るものとなるのか。運命の歯車が動き出し、止まることはなかった。

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