『季節性ミーハー』のすすめ
自分の世界や価値観を広げるため、新しいことにチャレンジしてみたいけど、長く続かずにすぐ挫折してしまう。。。
そんな三日坊主な自分に辟易していませんか?
かくいう私も子供チャレンジやZ会などの通信教育や、習い事はあまり続いたことがなく、辛抱があまり得意ではありません。
今回のnoteでは、ちょっと飽き性な人が「ひとつの分野や領域に対して、ある程度の知識や経験を得るきっかけを作る」ためのアイデアについて考えていきたいと思います。
そもそもどれくらい物事は続けるべきか
みなさんは「10000時間の法則」というものを耳にしたことはありますか。
どんな分野においても、抜きん出たプロフェッショナルとなるためには、10000時間の練習や鍛錬が必要というやつです。
藤原和博さんが「100万人に1人の存在になる方法」等の著書で展開されてキャリア論で紹介されているので、その文脈で知った方も多いかもしれません。
では10000時間を達成するために具体的にどれくらいかかるのでしょうか？
たとえば、毎日3時間を特定の分野への習得に費やしたとすると
10000時間 ÷ 3時間 ≒ 3333.333...日
3333.333日 ÷ 365日 ≒ 9.13年 (= 9年と１ヶ月半ぐらい)
と、最低でも9年はかかる計算です。
「休みなく毎日3時間の努力」という高いハードルを自分に課してさえ、その道のプロになるには9年かかるというのはなかなかに途方もないタイムスパンなのではないでしょうか。
「習熟する」ではなく「嗜好する」に目的を変えてみる
しかし、ここでひとつ問題があります。目まぐるしく社会の流れやトレンドが変わる今の時代、9年もの歳月をかけて一つの分野に注力してしまうのは多少リスキーではないでしょうか。
もちろん長期目線で考えれば確固たる専門分野を持つことは間違いなく重要ですが、フットワーク軽く自身をアップデートする余地も残しておいたほうが良いような気がします。
そこで「10000時間を使ってプロフェッショナルになる」のを目指すのではなく、まずは「100時間を使ってミーハーになる」ということを今回は提案したいと思います。
ところで、ミーハーの言葉の意味について、辞書をひいてみると以下のように記載されていました。(出典：新語時事用語辞典)
ミーハーとは、特に興味など持っていなかった物事が世間的に流行しはじめた途端に飛びつくような者を指す表現。わかりやすくいうと、流行っているからという理由で飛びつく流行物好きな存在のことである。
もしかするとミーハーという言葉に「移り気なヤツ」「物事の理解が浅い人」など、どちらかというとネガティブなイメージを持たれる方もいるかもしれません。
しかし、ここではあくまで「新しい物事に対して偏見を持たず、純粋に楽しみを見いだすことができる人」という解釈で使っていきたいと思います。
つまり、まずは何か物事を始める時の目的を「極める」ではなく「楽しさを知る」ということで設定してみるのはどうでしょう?というのが今回の主旨です。
季節性ミーハーのススメ
では10000時間ではなく、100時間を"無理なく"達成するために具体的にどれくらいかかるか計算してみましょう。
たとえば、毎日1時間を特定の分野への習得に費やしたとすると
10000時間 ÷ 1時間 = 100日 ≒ 3ヶ月10日
となります。
プロフェッショナルになるための9年と比べれば、３ヶ月というのはかなり短いのは言わずもがなでしょう。
では、せめてもの３ヶ月の継続をどのようにして意識づけしていくか？
ここでは、その仕掛けとして『季節性ミーハー』という概念を提唱したいと思います。
日本にある春、夏、秋、冬の四季。
ワンシーズンを３ヶ月とすると約90日あるわけで、まさにこの100日をかけ、何か一つのことを始めて上達するには格好の日数なのではないでしょうか。
今は秋ということで「読書の秋」「食欲の秋」というフレーズを見ることもあるかと思いますが、同じように「サウナの冬」「中国語勉強の春」「ジム通いの夏」のように、前々から興味があったテーマについて取り上げて、ワンシーズンずっと取り組んでみるということをしてみる。
そうすることで、
・ある程度の区切りをつけて取り組める
・季節に応じたアクティビティでリフレッシュも可能
などいいことづくめです。
「LIFE SHIFT(ライフシフト)」で人生100年時代を生き抜くひとつの戦略としては、人生のステージを何度も変えながら、新しいことにトライし続ける生き方が紹介されています。
そういった人生のステージを実際に変えていくためには、その前提条件として、いろいろなことに挑戦して、自分の人生の幅を広げておくことはとっても大事ではないでしょうか。ぜひ『季節性ミーハー』になって、自分の価値観をどんどん多様化させていきましょう。
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ほなまたね