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どもるのはだらしないこと?吃音ってなに?

話すのって、緊張しませんか?
しない人はとても羨ましいですね。わたしは人前で話すのは好きではありません。

学校の授業で、教科書の朗読をしませんでしたか?
先生が生徒を指名して、立ち上がってクラスメイトの前で教科書を読む…

そこに、いつも言葉がつっかえてしまう人はいませんでしたか?

あなたはそんな時どうしましたか?
もしかして、笑っていましたか?

実はそれ、吃音かもしれません。

原因は多岐に渡りますが、大概は生まれつきの特性です。
誤解する方が多いですが、知的障害とは別で、発話障害です。

なんと、わたしも少しだけ吃音症があります。

過去の記事のAPDがあるので、頭の中で考えていることに喋るという行為が追いつかないのです。
頭はフル回転しているのに、喋ることが遅れてしまった場合、いきなりどもりが連発します。

これは「早く話して欲しい」という圧力が掛かるような場面になると障害が出やすいのです。
人前で話しをして終わらせなくてはならない、なんていうのはまさにどもってしまう場面です。

ちなみに「ゆっくり落ち着いて喋って!」と声を掛けるのは逆効果です。
「ただ焦ってるからつっかえてしまうだけ」「落ち着けば普通に話せる」というプレッシャーは負担になります。

結局「普通に話せないわけがない」と思ってしまっているところが、吃音症の人を深く傷つけてしまうのです。

誰かがどもってしまった時、あなたはどうしましたか?
しっかり喋ろ!と怒りましたか?
それとも、馬鹿にして笑いましたか?

なにも考えなくても喋れることを、当たり前だと思ってはいませんか?

吃音症の人は、自分が吃音であることを知っています。
そして、自分が話した時に人がどんな反応をするかを知っています。

だから、話すのが嫌なのです。

わざとやっているわけではありません。
やりたくてやっているわけではないのです。
それでも、あなたに伝えようとしているのです。

もし、不思議な話し方をする人がいても、怒ったりしないで下さい。
マナーが悪いなんて、言わないで下さい。

吃音を気にしないで喋って下さい。

それだけで、吃音症の人は救われます。
吃音でも話せる環境が大事です。

喋るというのは、人によっては意外と難しいことです。
いろんな人がいると思えるようになれば、世界はちょっとだけ優しくなるかもしれませんね。

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