Ferrofish A32 リモートソフト「RemoteFish」ベータ版
FerrofishよりA32のリモートソフト「RemoteFish」がベータ版としてリリースされました。製品発売時よりリモートソフトが出るとのアナウンスが出ていたのですが、実際にベータ版まで結構時間がかかりましたね。
早速、使用感を試してみました。
ファームウェアのアップデートや「RemoteFish」はWindowsのみ対応です。今回はParallesのWindows10仮想環境にて試用しております。
「RemoteFish」を使うためには、ファームウェアのアップデートが必要です。
メーカーに確認したところ、古いバージョンにも戻すことが出来るということだったので、この時点での最新バージョン「2.00」にしました。
USBでA32とPCを接続し、ファームウェアアップデートソフトを起動。MIDIのIN/OUTをA32に設定し、コネクト。アップデート開始です。
いつ終わるかはわかりませんが、進行状況が見えるのでちょっと待ちます。10分もかからないうちにアップデート完了。
中の設定等は全て引き継がれているようです。楽チンですね。
そして、「RemoteFish」を起動です。
A32が認識されないことがありましたが、ソフトがA32を認識するタイミングかなと思います。スキャンデバイスするとすぐに認識出来るので、問題ありません。
早速、ソフトの中を見ていきます。
【MAIN】
インプット・アウトプットのメーター、ステータス、クロック、ヘッドフォンアウトの設定等が見れます。
→メーターの反応速度に関しては、最後に動画でアップしています。
【MIX】
ミックス画面です。私は特に使っていないので全て0のままになっていますが、本体とリンクされています。
【GAIN】
アナログのインプット・アウトプットのゲインを設定できます。
【ROUTING】
ルーティング画面です。こちらも本体とリンクされています。
弊社で使用しているモデルにはDANTE搭載されていないのですが、同じものとして扱われているようですね。
【PRESET】
プリセットのセーブ、ロード画面です。
今回「RemoteFish」を使う上で、一番気になっていた機能です。
本体からプリセットを呼び出すには、プリセットを選んでからロードする内容を確認してエンターするという一手間の操作があったのですが、「RemoteFish」ではボタンを1回押すだけで SAVEもLOADも出来ます。実際にロードされるまでの時間も一瞬です。
MPのシステム的に使うとすれば、MADIにメイン機、ADATにサブ機を繋ぎ、アナログアウトに送るプリセットをそれぞれ作っておけば、A/Bスイッチやミュートスイッチのような使い方が出来る訳です。
Windowsのタッチパネル対応機で「RemoteFIsh」を使えば、リモコンのように使うことも出来そうですね。
ただ、読み込まれているプリセットが何番かは「RemoteFish」で確認出来ないので、A32本体で見るしか無い点がちょっと惜しいかなと思いました。
【SETTING】
本体の細かいセッティング画面です。
最後に、メーターの反応速度を本体と比較した動画です。
んーやっぱりちょっとレイテンシーがありますね。
他社のUSB-MIDIを使って制御しているリモートソフトも同様にレイテンシーがありますので、この辺は仕方ないかなと思います。
今後の希望としては、今どのプリセットがロードされているかが「RemoteFish」上でわかるといいですね。
あと、凡用のMIDIコントローラーでプリセットがリコールできるとさらに便利になりますね。
今後のアップデート、正式版リリースを期待して待とうと思います。