
人生を変えたアルバム15枚
音楽はいい。
楽しいとき、悲しいとき、辛いとき、頑張りたいとき、リラックスしたいとき。
どんな時でも自分に寄り添い、気分を変えてくれる。時には人生をも。
小学校、中学校と音楽に熱心に聴いていたわけではないけれど、 高校に入って人生が変わる音楽に出会った。
それは何か。
ヘヴィメタルだ。
常軌を逸したスピード、へヴィなギターリフ、音の密度が高いドラム、 吐き捨てるようなヴォーカル…。
すぐに俺は虜になった。
ここでは俺の人生を変えたアルバム15枚を紹介する。
アルバム名 / バンド名
1. Figure Number Five / Soilwork
スウェーデンのメロディック・デスメタルバンドの5枚目のアルバム。2003年作。
聴いた瞬間、頭をレンガで殴られたような衝撃があった。
こんなにかっこいいメタルがあったのか、と。
このアルバムをきっかけに底なしメタル沼へ沈む転機になったアルバム。 基本はグロウル(いわゆるデス声と呼ばれるやつ)で、サビをクリーンで歌うスタイルがメロデスの持つ美醜のコントラストをはっきりと際立たせてとてもよい。 このバンドのヴォーカルは歌詞をリズムに乗せるのがとてもうまいし、キーボードもキャッチー。 メロデス入門にも最適な1枚。
お気に入りの1曲
Rejection Role
言わずもがな。スペーシーなイントロからキャッチーなコーラスでノックアウトされた。
2. Terror for Sale / Terror 2000
スウェーデンのスラッシュメタルバンド3枚目のアルバム。2005年作。
Soilworkのヴォーカルつながりで聴き始めたけど、あまりの速さにぶっとばされた。
全曲速い。アルバムの尺も短い。スラッシュのお手本のようなアルバム。
メタルが他の音楽ジャンルと違うのはやはりスピードだと思っていて、それを再認識させてくれる。 歌詞や曲名で真面目にふざけるているのが本当に面白い。
メタルはシリアスなイメージを持っていたけどバカっぽいのも許されるんだぁと驚きをくれた1枚。
お気に入りの1曲
Flesh Fever Fiesta (Spotifyで見つからず…)
サイコっぽい歌詞とちびっこがねだるようなプリコーラスとリフが好き。Gimme some!
3. The Cold White Light / Sentenced
フィンランドのメランコリー・メタルバンドの7枚目のアルバム。2002年作。
暗い歌詞、悲しげな曲調、慟哭のギターソロですっかりメロメロになってしまった。 北欧のバンドらしい寒々しいサウンドが最高。
鳥の鳴き声で始まる1曲目のイントロから2曲目で絶望に突き落とされる。
2曲目より引用
My heart went down with you.
At your funeral I was buried too.
My life... it ended with yours.
And I... exist no more.
からの慟哭ほとばしるギターソロ!こんな感じが最後まで続く。
落ち込んだ時は決まってSentencedを聴いてさらに下を目指すようになった。 暗い曲を好きにさせてくれた1枚。
お気に入りの1曲
Brief Is the Light
人生の儚さをしみじみと感じる名曲。"Life passes by, melts away like snow in the spring"という一節がめちゃ好き。
4. Rust in Peace / Megadeth
アメリカのスラッシュメタルバンドの4枚目のアルバム。1990年作。
初めて聴いた時はすごい前奏長いなぁと思ったことをよく覚えている。
今では1曲目のリフだけでご飯3合は食べられるようになった。
1曲目だけでなくどの曲もリフが最高なのでメタルはリフ命ということを再認識できる。
このアルバムから加入したマーティー・フリードマンのギターソロも最高な1枚。
お気に入りの1曲
Holy Wars...The Punishment Due
リフが最高。こちらからは以上です。
5. Hardcore Superstar / Hardcore Superstar
スウェーデンのロックバンドの5枚目のアルバム。2005年作。
メタルじゃないけど個人的には絶対に外せないので15枚の中にエントリー。
世界一かっこいいロックバンド。異論は認める。
かすれたハイトーンのヴォーカルとスウェーデンのバンドらしい哀愁もある、 バッドボーイロックンロールを聞かせる。 メタル好きなメンバーがいるのもあって時々メタリックな音が顔を覗かせてきてそこがマジにツボな1枚。
お気に入りの1曲
Bag on Your Head (Spotifyで見つからず…)
HCSSのアルバムにだいたい1曲は入っている疾走曲。リフとリズムがめちゃ好き。
6. Ghost Reveries / Opeth
スウェーデンのプログレッシヴ・ゴシック・デスメタルバンドの8枚目のアルバム。2005年作。
メロウなパートとデスメタリックなパート、グロウルとクリーンを巧みに使い分けたコントラストが最高にかっこいい。プログレらしく曲展開も複雑で聴きごたえがある。 Opethが紡ぐ暗黒世界の虜になった。
初めてプログレッシヴなメタルに触れるきっかけになった1枚。
お気に入りの1曲
The Grand Conjuration
裏拍で刻むリズムギターが地味に好き。
7. Colony / In flames
スウェーデンのメロディック・デスメタルバンドの4枚目のアルバム。1999年作。 このアルバムからクリーンヴォーカルを採用し、よりキャッチーに。
リフもソロもめちゃくちゃメロディックで聴きやすい。
かといってメタルのアグレッションも失われているわけでもない。
グロウルとクリーンの使い分けスタイルが大好きになった1枚。
お気に入りの1曲
Embody the Invisible
リフが最高。こちらからは以上です。
8. Reign in Blood / Slayer
アメリカのスラッシュメタルバンドの3枚目のアルバム。1986年作。
1曲目のハイトーンシャウトはギターの音かと思ったのを覚えている。
頭からケツまでひたすら速い。Slayerらしい邪悪なリフと速いソロが印象的。帝王の貫禄を見せつけられた1枚。
お気に入りの1曲
Angel of Death
Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!(イントロのシャウト) 説明不要の名曲。
9. None So Vile / Cryptopsy
カナダのテクニカルデスメタルバンドの2枚目のアルバム。1996年作。
最初演奏がすごすぎて何が起こっているのか分からなかった。
ヴォーカルは全く聞き取れないし(褒め言葉)、複雑でクソ速いドラム、テンポチェンジを繰り返しながら刻むギターに衝撃を受けた。
こんなに複雑で速い曲も練習すれば演奏できるようになるのかと驚愕した1枚。
お気に入りの1曲
Benedictine Convulsions
ちょっと停止してからのテンポチェンジがめちゃ好き。
10. Deathrace King / The Crown
スウェーデンのデスラッシュメタルバンドの改名してから2枚目のアルバム。2000年作。
速い!重い!メロディック!
ひたすら刻むリフ、邪悪なグロウル、メロディックなギターソロ、突っ走るドラムがめちゃくちゃかっこいい。
北欧のメロデスラッシュにハマるきっかけになった1枚。
お気に入りの1曲
Death Explosion
刻む。走る。吼える。このバンドで最も好きな曲。
11. Thrash Anthems / Destruction
ドイツのスラッシュメタルバンドの初期楽曲をリレコーディングしたアルバム。2007年作。
ちょっとクセのあるリフと金切り声ヴォーカルが特徴的なサウンド。
リレコーディングしたことで初期楽曲の持つ魅力を最大限に引き出しており、こっそり収録されている新曲も違和感なく収まっている。
Destructionのかっこよさがぎゅっと凝縮された1枚。
お気に入りの1曲
Bestial Invasion
リフが最高。こちらからは以上です。
12. Ashes of the Wake / Lamb of God
アメリカのグルーヴメタルバンドの3枚目のアルバム。2004年作。
メタルはスピードが命!速い曲最強!と思っていた自分にミドルテンポのかっこよさを教えてくれたアルバム。
速い曲はほぼないのにここまでかっこよく仕上げられるのかと衝撃を受けた1枚。スネアドラムがめちゃくちゃ気持ちいい。
お気に入りの1曲
Laid to Rest
See who gives a fuckの前後のリズムがすごい好き。
13. Kezia / Protest the Hero
カナダのプログレッシヴメタルバンド?の1枚目のアルバム。2005年作。
キャッチーなのに変態。変態なのにキャッチー。
一見矛盾しそうな要素をうまくまとめあげたサウンド。高い演奏技術に裏打ちされた複雑な曲展開に衝撃を受けた。
ピュアなメタルじゃないけど、その垣根をやすやすと越えてメタラーにアピールする1枚。
お気に入りの1曲
Blindfolds Aside
イントロのストップアンドゴーが狂おしいほど好き。
14. Panzer Division Marduk / Marduk
スウェーデンのブラックメタルバンドの6枚目のアルバム。1999年作。
ブラックメタルに興味はあったものの、プリミティヴブラックの良さがわからず敬遠してたときに見つけたのがこれ。
ほぼ休憩なしのブラストビートとトレモロリフ、アンチクライストな邪悪さがひたすらかっこいい。
30分ほどと短い収録時間ながらもすごい速さで駆け抜けていく1枚。
お気に入りの1曲
Panzer Division Marduk
1曲目からすごい速さで迫ってくるこのアルバムを象徴するような曲。
15. The Morning Never Came / Swallow the Sun
フィンランドのドゥームメタルバンドの1枚目のアルバム。2007年作。
ミドルテンポのかっこよさは分かったけどスローテンポの曲はちょっと…と思っていた自分を変えてくれたアルバム。
地面を這いずるようなヘヴィなリフ、美しくメロウなコーラス、泣きのギターソロ、悲しみあふれるグロウルが魅力的。
この手のジャンルの割には結構キャッチーで入門用としてもよい1枚。
お気に入りの1曲
Deadly Nightshade
リフ、コーラス、ギターソロが最高。このバンドの魅力がつまった曲。
最後に
10枚にしようと思ったけど絞りきれず15枚になってしまった…。
それとどのようなサウンドか文章で伝えるのがこれほど難しいとは思わなかった…。曲を流して「ここ好き」と言うのは簡単だが、文章で表現するのは本当に難しい。語彙力と文章力が欲しい!
15枚に入れられなかったバンドもたくさんあるので機会があれば紹介したい。