アンティークのような欠片たち
海辺に流れ着く貝殻たちに
魅かれる理由は
ひとつひとつの欠片が
アンティークのように
時を感じさせてくれるから。
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私は高校生の頃から
古いものが大好きでした。
高価なブランド品に憧れる年頃
にも関わらず、そういったものに
全く興味がなく、
いつの時代のものか分からない
古い家具や食器、雑貨などに夢中でした。
その頃住んでいた家の近くには
お洒落なアンティークのお店が
無かったので、駅周辺にある質屋に
よく行っていました。
店内に入ったら、貴金属やブランド品が
並んでいる華やかな場所を素通りし、
隅の方の、ごちゃごちゃとした
薄暗い場所へ一直線。
埃まみれの置物や古い棚の中から
「これだ!」というものを
見つけるのが楽しくて、
「今日は、どんなお宝があるかなぁ」
とワクワクしながら、学校帰りに
1人で色々な質屋へ行っていました。
当時、
「趣味は質屋巡りです。」
と言うと、よく笑われたものです。
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年を重ねても、好きな事は変わらなく
今でも、古いものが大好き。
先日、食器棚を新しくしようと
アンティークの棚を買いました。
色あせていたり、金具も錆びているけれど
デザインが珍しくて一目惚れ。
いつの時代
どんな人が作ったのだろう‥
どんな人が使っていたのかな‥
これから少しずつ
補修をしたり手を加えたり
共に時を重ねてゆきたいな。
そんなふうに
想いを馳せていたら、ふと
海辺の欠片たちに触れている時と
同じ感覚だなぁって、気が付きました。
長い年月を感じるものが
身近にあると、なぜだか心が落ち着く。
高校生の頃から漠然と持ち続けていた
この感覚が、今のTida Panaと繋がっている。
大袈裟かもしれませんが、過去の自分が
とても愛しく思った瞬間でした。
人によって価値観は違うけれど
長い年月や時を感じさせてくれるものは
小さなものでも価値がある。
誰も見向きもしない欠片であっても
私にとっては大いなる存在です。
これからも、
海辺の持続可能性を考えながら
自然や時間の経過が生み出す造形の
美しさや面白さを、様々な人達に
伝えてゆきたいです。
西表島アクセサリーブランド
Tida Pana 西表島のたからもの
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