大きくなったら#1
とある縁がありタイに行ってきました。
備忘録的に書き残しておこうかと思います。
Day0 出国 気絶へ―
成田空港18:00発、バンコクスワンナプーム行NQ001便。
後だしセールを食らったAIR JAPANで出国する。
7時間のフライトの末入国。
指紋を取られるだけで何も聞かれることはなかった。
日付が変わろうかという頃、無料連絡バスでドンムアン空港に向かう。
タイの東関東道をバスはひた走る。
深夜1時ごろ、ドンムアン空港着。
タイ料理を食べ、空港を散策し、歯を磨いて、3時ごろ就寝。
効きにムラのある冷房と、分節したベンチ、元気な中東系の旅行者に苦しめられる。
Day1 南へ
1.5hの気絶の末、目覚める。
ドンムアンの豊洲。
ドンムアン国際空港朝6:50発のナコン・シー・タマラート行FD3188便。
沖止めの機体まで、ターミナルの外れからさらにバスでアクセスする。
眼下に広がるバンコクの街。
近代的な高架線に似つかない、古風なタイ国鉄の列車が見える。
1時間強のフライトを終えて南部の街、ナコンシータマラートに降り立つ。
一応国際空港らしく、真新しいターミナルが出迎えてくれた。
前日にバンコクを列車で出発していた同行者を出迎えるため、国鉄ナコンシータマラート駅に向かう。
「Train Station」すら通じない中、なんとかGoogle Mapのタイ語表記を見せると、運転手がこのバスだと云う。
7番。
国鉄駅とは程遠い、バスターミナルで放り出される。
行き交う日本車、謎のサイドカー。
早速タイを感じる。
仕方がなく、猛暑の朝のなか駅まで歩くことにした。
ただでさえ狭い歩道が、色とりどりの香辛料や野菜で埋め尽くされている。
あちらからアーケードの下を歩いてきた。
途中から品揃えが変わってくる。
フゥアイット生鮮市場なる場所に入ったようだ。
鶏か豚か、色々な生肉や、頭や、足が並んでいる。
大小さまざまな蠅とともに。
広場では野菜や花の販売が多い。
梅か、ドラゴンフルーツか、不思議な作物が並ぶ。
傘がひしめき合う。
市場を後にしてしばらく歩くと、国鉄の踏切に当たる。
どうやら駅まではまだしばらくかかるようだ。
線路際の道を進むと、駅前通りに出る。
昔の日本の駅前商店街のような装いだ。
踏切から15分ほど歩いただろうか、国鉄ナコンシータマラート駅に着く。
野犬がいて、非冷房の3等客車列車が出発を待つ。
長閑な風景である。
彼らはどこへ向かうのだろうか。
しばらくすると、バンコクからの急行列車が入線してくる。
編成後端に向かうと、鮮やかな赤黄を纏った客車が連結されている。
これが今回のタイ訪問の最大の理由であって、少年時代からの最大の夢である、元JR西日本所属の14系寝台車である。
今回貸し切り参加のご縁をいただき、はるばるナコンシータマラートまでやってきた。
感情の高ぶりをよそに、列車は淡々と折り返しの準備を進める。
ここで今回のメンバーが揃い、タイの旅が始まる―