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【名探偵コナンくすぐり小説②】くすぐられキャラ:毛利蘭・ベルモット

割引あり

※はじめに
本小説はシリーズ物の2話になります。
1話は下記のページです。

↑ストーリーが繋がってるので、こちらからお読みください!
※無料です。

毛利蘭の大人気ないくすぐり回避

子どもたちがニヤニヤ、そして手をこちょこちょと動かしながら迫ってくる。

「ねぇ、嘘だったらこちょこちょだよね?」

質問する前からくすぐってこようとするみんなにそう指摘すると、みんながハッと気づいたような表情になる。

どうやら無条件でくすぐろうとしていたらしい。

「そうだった。恨みのあまりすっかり忘れていたわ。誰か、嘘つかせられる質問思いついた?」

「んー、どうしようかーー」

「僕もまだ思いつきませーん」

哀ちゃんも他のみんなも私をくすぐる気満々なよう・・・

「ねぇ、そんな考えなくていいよ?ね?」

「いいえ。50秒しっかり受けてもらいます」

「そんなぁ〜」

哀ちゃんは相当私に恨みを抱えているらしい。

「あ、めっちゃ良いの思いついたぜ!!」

元太くんが元気に手を挙げる。

「質問、無駄にするんじゃないわよ?」

「わかってるって」

哀ちゃんが目を細くして元太くんを威圧するが元太くん動じず、かなり自信があるようだ。

「蘭ねぇちゃん・・・」

「な、何・・・?」

タメを作るのですごい怖くなってきた。

「このポテチを食いたくないだろう?」

「へ?いいえ?」

・・・。

3秒ほどの静寂が続き、元太くんの目がどんどん見開いていく。

「おぇーーーーーーー!!ポテチ食べたくない人なんているのかよ!この機械電源入ってるのか??」

別にポテチは特に食べたい気分ではなかったのだが、元太くんにとっては常識外なことのようだった。

「小嶋君、あなた、なんてことをしているの?」

「あわわわわ」

元太くんの方が背が断然大きいはずなのに、哀ちゃんの方が今は一回り大きく見えるほど大きなオーラをまとっている。

元太くんは正座になり反省の意を示す。

「はぁ、全く。なんて勿体無いことを。まぁ終わったことだし仕方がないわ。次から質問する際は私を通してからにして」

なんと質問の検閲が敷かれてしまった。

そ、そんなに恨まれているとは・・・

思い空気の中、雰囲気をガラリと変えるように歩美ちゃんが挙手をして哀ちゃんに耳打ちをする。

「えぇ、いいわよ。合格」

「やった!」

哀ちゃんが私をくすぐるための合否判定をくぐり抜けたようだ。

「蘭姉ちゃん、新一さんのことが好きですよね?」

顔を少し赤くしながらニコッと質問をしてきた。

「へ!?」

思ってもいない方向での質問だったので変な声が出てしまった。

なぜだかコナンくんの顔も真っ赤になっている。

「はい、早くこたえてーーーーー」

「あぁ、ごめん。い、いいえ」

答え終わると、帽子からブーと音が鳴り響く。

「よっしゃーーー!」

「やったーーー!」

と声が飛ぶ中、哀ちゃんは小さくガッズポーズしているし、コナンくんの顔は赤いままで反応は人それぞれ。

私はというと、「いいえ」と言ったということはみんなの前で新一が好きと言ったのと同じなので、恥ずかしくてみんなの方を見れず下を向いている。

そして何より、やる気満々の5人にこれからくすぐられることに恐怖でしかない。

ノースリのワンピースのためガラ空きな腋を必死に閉じて心の準備をする。

「蘭さん。手は挙げてくださいね?」

「え・・・?それは、ちょっと・・・」

「私の手抑えつけてきてましたもんね?同じことするだけですよ」

笑顔が怖い・・・目が全然笑っていない。

「うぅ、わかったよぉ〜〜〜」

渋々手を挙げると、哀ちゃんの指示のもと元太くんと光彦くんが両サイドにつきバンザイした手を掴んでくる。

ここまで徹底されるとは・・・

「では、今から10秒始めましょうか」

哀ちゃんが真正面に立ちみんなの指揮をとる。

「10秒ね、しっかり数えておいてよ?」

「蘭さんにだけは言われたくないですけど、わかってますよ。じゃああなたたち、よーい始め」

よーい、の時点でみんながフライング気味で私に襲いかかってくる。

それが恐怖で仕方がなく、意図せず反射でソファに倒れ込んでしまった。

「いけいけぇぇぇ!」

と元太くんもノリノリで、みんな私に乗り掛かっていろんなところをくすぐってくる。

幸い、倒れたことで腋を狙う哀ちゃんから遠ざかることができた。

「あっ、や、やぁぁぁ!わ、私こちょこちょダメなのぉぉぉ!!ひーーーー!ひひひ!あはっ!」

子どもたちが上に乗っかっているので力任せに動くと怪我をさせてしまうかもしれないので、暴れようと思えば暴れられるのにそれが出来ないのが精神的にキツい。

全身に力を入れてなるべくくすぐったさを軽減しようとしていると、哀ちゃんが頭側へ移動してきて腋をこちょこちょしてきた。

「きゃっ!!!あっ、む、むりぃぃぃぃ!!!!!あああああああ!」

やはり、肌を直接くすぐられるといくら力を入れていても耐えられる刺激ではない。

子どもたちを気遣ってなるべく動かないようにしていたが、耐えきれず本気で手を下ろし腋を閉じてしまった。

腕を抑えていた元太くんと光彦くんはと言うと、私の怪力によってソファから転げ落ちてしまっている。

「あっ、ごめ、2人、と、もぉぉぉぉ!!あははっ!あっ、あへへ、ああん!あはは!」

お腹・太もも・足裏などをくすぐられていて、2人を心配する余裕があまりない。

「はい、10秒よ」

「もうー?」「はやー」

哀ちゃんが秋涼の合図をすると、みんなが不満の声をあげる。

私にとっては長い長い10秒だった・・・

「蘭さん、暴れすぎよ」

「ん・・・ごめん。我慢してたんだけど、身体が勝手に動いちゃって」

こうならないように気をつけていたのだが、腋を直はホントに耐えられる気がしない。

ただ色んなところくすぐられて気づいたが、裸足で動く空手をやっていた影響か足裏の皮膚は厚いようで足裏は大してくすぐったく感じなかった。

「蘭姉ちゃん力強すぎだろ!!」

「僕すごい吹っ飛ばされちゃいましたよ」

「元太くん、光彦くん、ごめん!大丈夫だった?」

「大丈夫だったけどこれじゃ10秒しっかりくすぐれねぇよ。最初も倒れちゃうしよぉ」

元太くんが口を尖らせて不満がっている。

「そうね、これは安全管理が必要ね。みんなちょっと待ってて」

私たちにそう声をかけると、哀ちゃんは博士がいるであろう研究室の方へといってしまった。

安全管理という名目で・・・?

哀ちゃんが去ってからもう15分くらい経過し、やっと研究室の方から誰かが来る足音が聞こえてきた。

振り返ると、哀ちゃんの後ろから博士がついてきていた。

なぜだかすごい疲れた表情をしていて、ハンカチで額の汗を拭っている。

「おう、蘭くん。話は聞いたでぇ」

「は、はぁ。何してたんですか?そんな汗だくで」

博士が私の質問に答えようとすると、哀ちゃんが会話に割り込んでくる。

「安全管理を整えていたのよ。じゃあみんな研究室に行くわよ。はい、蘭さんも」

「えぇ、わかったけど・・・」

あまり良い予感はしないなぁ・・・

博士の後をついていき研究室に入ると、部屋の真ん中にマッサージチェアが半分改造されたような椅子が置いてあった。

普通のマッサージチェアであれば腕は肘置きに置くことが多いと思うけど、これはなぜか手を横に広げられるようになっていて、先の方には手首を固定するようなマジックテープが簡易的に取り付けられていた。

これって、まさか・・・

「哀くんがいきなり色々要望してくるもんだから作るの苦労したでぇ〜」

「やっぱり、これ、私が座るんですか?」

「そう聞いておるがのぉ?」

まさか、拘束してまで私へくすぐり返そうとしてくるとは・・・

拘束なんて今までの人生でされたことがない。

「ほら、早く座ってください」

哀ちゃんに背中を押され、マッサージチェアのような拘束椅子に座らされる。

「うぅ、拘束されてくすぐられるなんて、恥ずかしいよぉ」

「安全管理はしっかりしないとでしょ。はい、手横に広げてください」

その後哀ちゃんの指示に従い、どんどんくすぐられる準備が整えられていく。

手をマジックテープで固定され、足もふくらはぎをマッサージする部分から抜けられないようにされてしまった。

「よし、これで良いわね。博士、他にオーダーしたものも完成しているのよね?」

「あぁ、急ピッチでやっておいたわい」

「そ、ありがと。じゃあ蘭さんはまたこれ被って。みんなは質問を考えなさい。必ず私を通すのよ」

哀ちゃんがテキパキと私をくすぐり手筈を整えていく。

「僕、待っている間に考えておきましたよ!」

光彦くんが哀ちゃんに耳打ちしにいく。

「なるほど、いいわ。それで質問してみて」

「了解しました!」

光彦くんが哀ちゃん検閲を通過し、私の方へ向かってくる。

「蘭さん、あなたはお化けが苦手ですか?」

そういえば、以前子どもたちをキャンプに連れて行った時に夜道でビクビクしていたのをみんなに笑われていたっけ・・・

それでこんな質問を・・・

「いいえ!!」

無駄だとは思うけど、嘘発見器を騙そうと自信満々に答えてみる。

案の定すぐにブーという音が頭から鳴り響き、子どもたちが歓喜の声をあげる。

「うーーーーーーー、むりだよぉぉ。拘束されながらこちょこちょされるなんてぇ〜」

「博士、開始の合図と同時にあれよろしくね」

「おう、分かったわい」

博士が何かリモコンのようなものをソファに向けて合図を待っている。

「ねぇ、何それ?嫌な予感しかしないんだけど?」

「そんな大したものじゃないわ。時間もなかったし。はい、じゃあ円谷くんそっち側の腋をお願い」

「OKです!」

哀ちゃんは逆側の腋側に立ち、片腋に1人ずつ担当がついてしまった。

「よし、始めるわね。よーい、始め!」


無料で読めるのはここまで!!

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  • 蘭が子どもたちにとことんくすぐられる!

  • ベルモットがくすぐられる!?

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