恍惚の斎藤工

この前TSUTAYAが「準新作100円」をやっていたので『MANRIKI』を借りてきました。監督は清水康彦、脚本・原作は永野です。そう、永野です。

そう、永野です。

私は永野さんが好きです。YouTubeチャンネルもたまーに見てます。そんなゆるい永野さん好きの私がゆるく気になってた映画が『MANRIKI』でございます。ここで唐突に、皆様に重大発表があります。

主演が斎藤工さんでございます。

きっと感のいい読者さんなら気付いていましたよね。(言ってみたかった)主演があの斎藤工なんです。永野×斎藤工、これは観ないワケにはいかないです。ということで観てみました。


「顔がでかい」のがコンプレックスの女の子がいました。それも上を見上げたらキリがないような街、自分の上位互換で溢れている街、東京に。その女の子はモデルをしていましたがやはりコンプレックスが彼女の邪魔をします。しかし彼女には彼女なりのプライドがあったのです。それは整形をしていないことです。しかしある時こう思ったのです。「整形してる人のが仕事あんじゃん!!!!みんなしてんじゃん!!!!馬鹿らし!!!!」。というわけでまずは小顔矯正と書かれたなんとも怪しげな病院?サロン?に行くことにしました。そしてそこには斎藤工が居たのです、、、、。彼は小顔にしますね、と言って万力で彼女の顔を潰します。もう普通に潰しちゃいます。グニョン。そして彼は万力を持って逃亡します。万力を持って、、、、、、、。みたいな話です。

なんだこれめちゃくちゃ過ぎる。万力で人の顔潰すの!?え!?っていう。そんなアイディアよく出てきたな!っていう。さすが永野さん。そしてこの映画世の中の全てを皮肉ってるんです。もうありとあらゆる日常の「それ」を。「俺って偽善者かな!?」って大声で聞くオスに「えー!そんなことないよー!」なんて答えるメス、って具合に。人の話も聞かず「親から貰った体を傷つけるのはどうかな!!!」って講釈垂れるやつとか。まあ色々な場面で皮肉、皮肉。なにこの映画!?ってビックリしてるところにそれがやってきてウワー!みたいな。感情が非常に忙しかったです。だけど観終わったあとには謎の満足感がありました、、、、、。永野ワールド。

たまにはいつもと違う感じの映画を観たいな!って思ったあなたは観てみてください。少しグロテスクな描写もあるので苦手な方は避けた方がいいかもしれませんが。斎藤工の恍惚の表情も観ることができます。その点で非常にありがたかったです。

では!


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