
濃厚なる夕餉
さ、て。
本日も業務が終わった。
フリーランスであるから、本来定時というものはない。
だが、フリーランスの最も有意義である、自分で時間を設定する、という部分をしっかり活かして、定時は5時と決めている。
今日は実に濃厚な気分だ。
どのくらい濃厚かというと、クリームコロッケを錬成できる程度には濃厚である。
今日も飯は手抜きである。
そもそも、基本的に台所には20分以上の時間立つことはあまりない。
20分以上かかるメニューは普段作らない。
基本的に一汁一菜である。
おさんどん担当になってから、もうかれこれ40年近く経過する。
基本的に料理は嫌いである。
料理が、というより、家事が嫌いである。
出来るなら毎日ヘルパーさんを呼びたい勢いくらいまである。
だが、人と接するのはとても疲れるので、訪問看護も週1回しか頼んでいない。
その日のメニューはだいたい朝決定する。
朝の家事をする時に、冷蔵庫と冷凍庫を覗く。
買い物は週に2回ほど、だいたいまとめ買いをして冷凍庫へポイ、だ。
だから、その週に作るであろう大まかな料理は決まっているが、あとは朝起きたときの体調・仕事の量などで決定する。
タンパク質の量はおおよそ1人200gで計算して作る。
だがしかし、足りないこともある。
特に相方は朝方まで起きているので腹を空かす。
そういうときは申し訳ないがカップ麺で対応してもらっている。
以前は作り置きなどもしていたのだが、量の調整がきかず、傷んでしまったり足りなかったりとあった上、冷蔵庫の場所を大きく占拠するのでやめてしまった。
作り置きのものを食卓に出してもあまり食べてもらえない、ということもある。
訪看に、毎日のメニューを決めるのは苦痛ではないか、と問われる。
メニューを決めるのはさほど苦ではない。
材料があれば、の話だが。
普段からあまり材料をたくさん買えないので、作るメニューというのは買い物のときから決まっている。
なので、悩むということはあまりない。
痛みそうな食材を先に組み合わせることで変化がある程度か。
ココナラで献立メニューのサービスを販売している。
あまり売れたことはない。
だが、たまに問い合わせがある。
今日は濃厚な気分のまま調理に向かう。
味も濃厚にしてしまいそうだ。
いいなと思ったら応援しよう!
