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手抜きと幸せ

満。腹。

自分の料理に至極恐悦至れり尽くせり感謝カンゲキ雨嵐である。


今日は火曜日だ。
火曜日といえばそう、訪問看護である。

私は訪問看護との相性がすこぶる悪い。
訪問看護が訪れたあとは必ず極度の体調不良に陥る。

ならば訪問看護を入れなければ良いのではという話であるが、訪問看護を入れる際に相談員と、「最後の福祉とつながる線であるから、簡単に切らないように」と約束をしている。

訪問看護がなぜ入っているかというと、私の体調云々ではなく、相方の暴力に起因するのだ。
我が家はいわゆるDV家庭である。
確かに訪問看護が入ってから、相方の暴れる頻度は減った。めっきりと。

まぁ、そんなわけで、訪問看護が夕方に来るので、体調不良と時間の兼ね合いから、火曜日は手抜き飯と決めている。

丼で回す、基本。

以前は手抜きとはいえ自分で作っていたのだが、近年丼の素を取り入れた。

が、しかし、味が単調である上、ボリュームに欠ける。

今日はいつも定期便で届いていて、最近二人共飽き飽きしているタコライスに少し手を加えてみた。
何のことはない、ひき肉を足しただけだ。
それだけでは芸がないと思い、ごま油で炒め、しっかりと塩コショウを使った。

どうだ。
うますぎる。
求めていた味はこれだ。

ひき肉をプラスして炒め、ごま油と塩コショウで仕上げた結果、タコライスが生まれ変わった。
少し手を加えただけでここまで美味しくなるとは、我ながら驚きである。
ひと口、またひと口と箸が止まらない。
まさに「満腹感」と「幸せ感」に包まれた一品となった。

いつも届くタコライスの素には感謝しているが、やはり自分で工夫する余地を残しておくと、こうした楽しみも生まれるものだ。
火曜日の手抜き飯としても最適で、訪問看護の後の疲れた体に心地よい満足を与えてくれる。
今日のこの料理は、そんな自分へのご褒美ともいえるだろう。

しかし、訪問看護の件はやはり複雑である。
相方の暴力の抑止として確かに役立ってはいるが、その代償として私が体調を崩してしまうのは辛い。
それでも「最後の福祉の線」として切らずに続けているのは、未来への小さな希望を守るためでもあるのだろうか。
日々の選択は難しいものだが、せめて自分の料理にはこうして喜びと工夫を取り入れて、少しでも穏やかな日々を保ちたい。

さて、次の火曜日は何を作ろうか。

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