BARTH

イラストが思ったより売れている。

私のこのたどたどしい世界でも、購入してくれる人がいる。

今までずっと、女を売り物にして生きてきたけれど、女が売り物にならなくなって焦っていたけれど、私はまだ、闘える。

私は生きることに長けている。

そこそこしんどい人生を歩んできて、今もDVモラハラな相方と超貧乏ぐらしをしているけれど、生きている。

今まで互いを支え合ったほとんどの友達は、自死で亡くなった。

私も20歳になる前には命を絶つ予定だった。

でも、生きている。

今まで生きる術として、売春をするしかなかったけれど、私には絵があった、文章があった。
もっと早くに気づいていたら、あんなに長く売春を続けることもなかったかもしれない。
でも、その経験が今の私を作り、彩っているのかもしれない。

たどたどしい努力でも、褒めてくれる人がいる。
認めてくれる人がいる。
そして、そんな私の描いたものだから買いたいと言ってくれる。

イラストが上手なわけではない。

でも、私はおそらく誰かの心の中に産まれることに成功している。

どこまでいけるかわからないけれど、どこまでもいってみよう。

BARTH