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静寂虚無

何かを書こうと思った。


が。


今日は虚無である。



いつも風呂の時間など、リラックスをしようと試みていると、あれやこれやと書きたい欲が湧いてきて、脳内を言葉の海にしてしまうのだが、今日は空白である。

書きたいことがあるとメールソフトに書き溜めていたりはするのだが、実にその8割は書かないままで終わることが多い。

書き溜める瞬間までは言葉がまるで洪水のように押し寄せているのだが、朝に成ると記憶がない。


昔はこうした書きたいことも何日も、それこそ何週間も記憶していたりして、脳の中が煩雑で、邪魔で仕方なかった時期もあったのだが、今やそれもない。


しかし、こうして書いていると、その「忘れている状態」というのは割とリラックスしている状態な気もする。

2歳の頃からの記憶がある。
断片的に間違えて記憶している部分もあるかもしれないが、幼稚園に入る前、1つ前の団地に住んでいた時代の記憶がしっかりとある。

部屋に置かれていたもの、テレビの音、カーテンの色。

答え合わせは1部、先日毒母と行ってきた。

寝たあとに記憶がないこと。
幸せなことである。

私は毎晩ものすごい悪夢を見る。
時としてその悪夢は何日にも渡って私を苦しめてきた。

今も、悪夢を見る。

しかし、2日もすると、2日前の悪夢の記憶は薄れ、新しい悪夢で塗り替えられている。

以前より、随分楽になった。

抱えている記憶が多いほど、記憶に体を操られ、どこか先の見えないところに留まっているような、そんな気持ちにさせられる。
深い海の底のようだ。

今日は書きたいこともない。
明け方見た悪夢の記憶も、徐々に形を崩していっている。

今日はいい風呂に入れそうだ。

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ちびひめ
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