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禁止改訂と青黒LO~2023/12~
こんにちは、赤サブのティボルトです。
プレイヤーズコンベンション愛知はみなさんどうでしたでしょうか。
私は、全敗しました。
まずファイナルズのパイオニアは練習不足や環境理解不足で0-3ドロップ。
アブザンパルへリオン、ボロス召集、発見コンボに負けました。
ターボタウンはライブラリー残り0枚でトライバルズーに負け。
土曜日のモダン2も0-3。
何にあたったかも覚えてないくらいにはズタボロでした…。
さて、今回は12月4日付で発行されました禁止制限についてモダンの青黒LOの視点で考察していきたいと思います。
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0.前環境はどんな環境?
まずは前環境のおさらい。
(1)赤黒想起
私も参加させていただいたプロツアー指輪物語。
そこでも多くの強豪プレイヤーが選択したデッキが赤黒想起です。
《激情》、《悲嘆》を想起で唱え、《まだ死んでない》のように墓地から復活するようなカードを利用して早々に盤面を制圧するデッキです。
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想起クリーチャーの他にも《敏捷なこそ泥、ラガバン》、《血染めの月》など、多彩な攻め方があるため青黒LOからすると、相性は悪く勝率4割弱です。
(2)4C豆の木
《創造の標、オムナス》を中心とした多色デッキであるレンアンドオムナス。
そこからエルドレインの森で出た《豆の木をのぼれ》を採用して高マナ域のカードを大量に採用したデッキが4C豆の木です。
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《断片的な工作員》、《暴力的な突発》の続唱で《豆の木をのぼれ》を出すと、《孤独》、《激情》をピッチコストで唱えても手札が減らず、継続的に盤面を制圧できます。
《忍耐》や《神秘を操る者、ジェイス》が採用されており、《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》が効きにくいので不利そうに見えますが、動きが大きくゲームレンジが長く、フィニッシャーの種類も少ないので、戦績的には7割くらいの有利です。
(3)カスケードクラッシュ
《否定の力》、《激情》、《緻密》、《活性の力》など、各種ピッチスペルを状況に応じて使い分けることで、続唱までの時間を稼ぎ、続唱から《衝撃の足音》で4/4のサイを2体出し、速やかにライフを詰めて来るデッキです。
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《忍耐》や《濁浪の執政》、《血染めの月》など、LOが苦手とするカードも採用されています。
LOとの相性としては、五分五分くらいじゃないかと思います。
(4)リビングエンド
カスケードクラッシュと同じく続唱から《死せる生》を唱えて、大型クリーチャーを並べるデッキ。
サイクリングでの引き込みや、《悲嘆》、《否定の力》のバックアップもあり、カスケードクラッシュよりも安定して3ターン目に続唱を打てる印象のあるデッキです。
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LOとしては、噛み合いでトントンから不利といった感じ。
《死せる生》が落ちるかどうかにかかっている感じです。
さて、ここまでは前環境のデッキのご紹介。
続いては本題の禁止カードについてです。
1.禁止制限カード(モダン)
2023年12月4日 禁止制限告知
モダン
《激情》禁止
《豆の木をのぼれ》禁止
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赤黒想起に何かしらの禁止が出るであろうと予想していましたが、正直《悲嘆》が本命だと思っていました。また、《豆の木をのぼれ》の禁止は全く想定しておらず意外でした。
《激情》は、赤黒想起、カスケードクラッシュ、カウンターモンキー、リビングエンド、4C豆の木。《豆の木をのぼれ》は、そのまま4C豆の木に採用されていました。
こうしてみると、一番打撃を受けているのは赤黒想起ではなく4C豆の木ですね。
青黒LO的には、《面晶体のカニ》を2体並べやすくなったのが嬉しい禁止でした。
2.今後の予想
さて、執筆時点で禁止改訂から約3週間経っています。
リーグなどで150戦しましたが、既にある程度傾向が見えてきました。
(1)カウンターモンキー
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《激情》をサイドに採用していましたが、《オークの弓使い》が出て赤黒想起が主流となるまではトップメタにいたこともあり、《激情》を禁止されても強いデッキ。
除去との噛み合いになりますが、相性としてはトントンくらい。
頑張って《罠の橋》を通しましょう。
(2)カスケードクラッシュ
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《激情》の禁止で盤面にやや触りにくくはなったものの、大きくプランはぶれないためデッキパワーは健在。
《ティシャーナの潮縛り》の採用により、《汚染された三角州》や《廃墟の地》はもちろん、《正気破砕》のサイクリング、《完成化した精神、ジェイス》の忠誠度能力まで打ち消されるのが厄介な相手になりました。
サイドからの《仕組まれた爆薬》も打ち消されるので、タイミングを選んで起動しましょう。
(3)ヨーグモス医院
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もともと《アガサの魂の大鍋》を得て大幅に強化されたデッキでしたが、クリーチャーデッキの天敵である《激情》が禁止になったことにより使用者が増えてきました。
LO的には墓地と盤面の両方に対する対策が難しい上に《忍耐》までいるので明確に不利です。
なんなら赤黒想起の方が、勝ちへのプランが見えやすく簡単でした。
(4)リビングエンド
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《激情》は減ったものの、大筋に変化はなく、むしろ自分から墓地に行くようなクリーチャーが減って立ち位置が良くなったのではないでしょうか。
LO的には完全に噛み合いゲーなので、《根絶》で《死せる生》と《忍耐》を抜いて、他に生物を出されなければ勝つといった感じ。
(5)緑トロン
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赤黒想起が減ったことで、ハンデスされなければ勝つデッキの筆頭が増えてきました。
サイドを合わせても墓地修復はまだ採用されることは少ないようで、LO的には追い風です。
3.まとめ
《激情》、《豆の木をのぼれ》の禁止により増えたヨーグモスには不利なものの、それ以外のデッキたちにはほどほどに戦えるため、LO的にはそこまで悪くない立ち位置と言えるのではないかと思います。
ただし、極端に有利なデッキは少ないため、微調整してメタ上位への勝率向上を目指していくようになりそうです。
今回の記事はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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