見出し画像

一流マーケター・クリエイターが伴走。共につくり、伸ばすパートナー 【支援事業者インタビュー #7 combo】

TIB STUDIO事務局がお届けする支援事業者インタビューシリーズの第7弾。
TIB STUDIOに参画する16社のスタートアップスタジオ事業者を紹介します。各社が持つ独自の強みを紐解きつつ、メンターの方の考え方やバックグランドについてもお伺いしていきます!
第7弾は、comboの 中村さんにお話を伺いました!

combo 代表取締役 中村洋基 氏
(株)電通で10年間、クリエイティブディレクターとして国内外で数々のデジタル広告キャンペーンを手がけ、2011年PARTY設立。国内外300以上の受賞歴があり、審査員歴多数。スタートアップをつくる・のばす分野を、スタートアップスタジオcomboとしてピボット。数多くの事業創造・出資を行う。TOKYO FM「澤本・権八のすぐに終わりますから」司会・パーソナリティ。青山のコーヒーショップ「TINTO COFFEE」運営。「新しいコミュニケーションをつくる」を軸に多様な活動を行う。

ーはじめに、中村さんのキャリアや、comboを設立した背景などを教えてください。

中村:最初のキャリアは、電通でデジタル領域における広告クリエイターの仕事を10年間していました。その後、広告業界のトップレベルのクリエイターが集い、独立型のクリエイティブブティックである「PARTY」という会社を立ち上げ、今年で14年目になります。

このPARTYを基本として、外部顧問のような形で、電通デジタル客員ECDとしてお手伝いをしたり、FIELD MANAGEMENT EXPAND社でもクリエイティブやデジタルのリード、予防医療普及協会の理事をしたりもしています。

その中で、PARTYが広告事業に加えて空間事業も伸びてきまして。例えば、ユーザベース社のオフィスの設計や成田空港第3ターミナルのデザイン、デジタルインスタレーションを手掛けたりしてきました。

そして、同じ時期にもう一つ伸びていたのが、R&Dとスタートアップのマーケ・広告制作だったんですね。PARTYから生まれて伸びている新規事業が増えてきたり、同時にスタートアップからお仕事のご依頼を沢山いただくようになったんです。そこで、その部分を切り離し、PARTYからスピンアウトする形でスタートアップスタジオとして運営しようとできたのがcomboなんです。現在は私が代表取締役として舵取りをさせていただいてています。

ーcomboではどのような事業をしているのですか?

中村:今は大きく2つの事業をしています。1つ目は「スタートアップスタジオ事業」です。僕らがこれまで溜めてきた事業アイディアと経営者の卵とをマッチングして0→1をしたり、彼らののアイデアをちゃんと事業レベルに、かつ色々な人がそれをやりたくなるような状態に成形して、創業前後から伴走支援をしています。

たとえ優秀でやる気や情熱がある起業家でも、事業計画をきちんと数字ベースで数年にわたって引くことができるのか、資本政策を間違えていないかとか、色々な悩みや落とし穴があるんですね。そこを幅広く支援し、創業から一緒に伴走するのがスタートアップスタジオ事業です。

2つ目が「アクセラレーション事業」です。シリーズA以降の伸びているスタートアップを中心に出資し、クリエイティブとテクノロジーのスペシャリストである親会社のPARTYと共にさらに伸ばしていきます。中長期に伴走し、その先で一緒にグロースさせていけるような関係性を目指した超ハンズオン型の支援です。

このように、まだまだこれからのシード/プレシードのスタートアップから、ミドル/レイターのスタートアップまで伴走するのがcomboの事業です。

ー0→1の立ち上げから伸ばすための支援まで幅広くされているのですね。その中で、comboの支援スタイルの特徴があれば教えてください。

中村:comboを立ち上げる前に色々なスタートアップとお話をしていて思ったのが、ほぼどの経営者も「マーケティング」「UI/UX」に対して課題感を抱いています。約300社に聞いたら97%がどちらかに課題があります。

マーケティングは垂直思考。今あるプロダクトが誰に(Who)何を言う(What)と一番売れるのかを仮説立てて検証し、垂直思考で見つけていきます。このWhoとWhatに、そこに一番最適な広告クリエイティブを、効果が二倍にも三倍にもなるわけです。

ただ、スタートアップの初期プロダクトはクリエイティブの必要があまりないです。まずはWhoとWhat、つまり「誰に何のベネフィットをもたらすソリューションなの?」ということをきちんと明確にしていく作業が大切になります。当たり前のようなことでも、意外とできていないんですよね。だから僕たちは、まずそれを具体的にしていくことから一緒に始めます。

こうした垂直思考のマーケティング手法で支援させていただくのが一つの特徴ですね。これにより、「考えているプロダクトが誰に対して、どういうふうに売れそうなのかがクリアになりました」と言っていただけることが多いです。

ー普段支援している起業家はどんな方が多いですか?

中村:これまでPARTYや僕個人でも色々な起業家を支援してきましたが、その中でも特徴的にしたいと思っているのは、スタートアップスタジオ事業として0→1を一緒にできる起業家です。0→1の伸びしろの大きさにはすごく面白味を感じますし、0→1でできたものが伸びていくのを初めから一緒に見られると、同じ船に乗れている感じがしてすごく嬉しいですね。

例えばZ世代インフルエンサーのCtoCマーケットプレイス「pickyou」です。創業者の冨田氏がまず素晴らしい努力家なこともあって色々な人に評価され、プラットフォームとしてどんどん伸びてきています。その後の資金調達も順調で、今まさにすごく成長している企業になりました。

こうした0→1を連続的に作れるように、様々な起業家を支援しています。特に今は独自のアントレプレナープログラム「comboアントレプレナー」でも、創業したい人を独自に募集して、半年くらいかけて出資まで持っていくような支援も進めています。

ー最後に、TIB STUDIOを通じてどんな起業家と出会いたいですか?

中村:僕は、ちょっと変わった起業家が好きなんですよね(笑)。優秀なんだけれど、どこかひねくれていて、社会とうまく折り合えないガンコな何かがあって。そのずれが自分の課題感になっている。それを何とかする情熱がある起業家は心が折れないと思うし、社会にも大きくインパクトを与えると思います。そんな起業家と出会えることを楽しみにしています。


・・・

🚀 TIB STUDIOとは

TIB “STUDIO”とは、スタートアップ支援事業者の支援を受けながら
資金調達に向けて事業検証に取り組む「起業支援プログラム」です。
審査の段階から事業領域や希望に合わせて最適なスタートアップ支援者をマッチングし、事業フェーズに合わせた支援を行います。
▶︎TIB STUDIOについて:https://tib.metro.tokyo.lg.jp/studio/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?