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チアーヌ詩集

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チアーヌ名義で書いた詩をこちらにまとめようと思います。 お気軽に感想ください!
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2018年4月の記事一覧

かわいい匂い

泣いているこどもは 湯気が立っていて かわいい匂いがする 抱き締めて 頭に鼻をくっつけて く…

なでなでしてよ

なでなでしてよ そんなところじゃなくて ちゃんと頭を なでなでしてよ 優しくなでなでしてよ …

透明人間

気が遠くなるほど 恋をしてしまったとき いや 言い換えよう 特定の 誰かに 欲情してしまったと…

たぬき

楽しいはずの デートの帰り 彼が たぬきを轢く たぬきはこげ茶と黒が入り混じった体毛で 牙…

とどがいます

とどがいます 打ち上げられました 寝ています どこにも行けません 助けて なんて頼まない とど…

油性マジックで

眠っている こいびとの背中に 字を書く 油性マジックで 大きく書く わたしの名前を書く そっ…

星のくまさん

くまさんはひとりでした 森の中 誰にも出会いませんでした 花咲く森の道 くまさんは ひとりでした 孤独なくまの気持ちは 孤独じゃないくまには けしてわかりません ある日森の中 くまさんはおじさんに出会いました おじさんはとてもやさしくしてくれて 「くま牧場へ行こう」 と 誘ってくれました そこはくまがたくさんいるところなので 寂しくないからと くまはくま牧場に行きました そこには確かにくまがたくさんいました でもくまは やはり ひとりでした おじさんは嘘をついたのでは

ひとり

わたしの体は わたしのモノ 夕方からお出かけして ラーメンと青島ビールを二本 ひとりで飲み…

夜の自転車

夜 知らない住宅街を 自転車で走っていたら なんだか怖くて 気がついたら みんなが家の前に座…

こぽこぽ

こぽこぽと音がする 静かなカフェに きつねと たぬきが やってきて コーヒーを 飲みたいと 言…

悲しくなかったから

あれから どれくらいの時が過ぎたのかなんて 思い出せないけれど わたしは夜の11時頃 仕事帰り…

新しい部屋

留学生のアントワーヌは フランス人だけど英語も話す でもわたしはどっちもあやふやで アント…

リラックス

その場所は小さな木造モルタルのアパートで たぶん1980年代のどこかで建てられたもの 疲れてい…

黄色い線の内側

黄色い線までお下がりください 下がってますよはいはい 車掌さんいつもありがとう 風の強い夜 電車は黄金色に煌々と輝き 静かにわたしの前に滑り込む ドアが開く 乗らないでいると 後ろにいたひとたちが次々 わたしの肩を押して 電車に入っていく みんないってしまった