メガネのレンズ。
私はメガネが大好きで何本も持っていることもあり
昔、知り合いに眼鏡屋さんを紹介されたことがあります。
「国産で素晴らしい眼鏡屋さんなの!」
私は別に国産にこだわりはなかったし、なんならフランスのLAFONTとかベルギーのTheoが大好きなので、あまり触手は動かなかったけれど、眼鏡屋さんは大好きだし、せっかくお薦めされたので出かけてみました。そこは完全予約制で、客とお店の方が1対1でメガネを吟味できると聴いていたので、それはそれで初の体験となるので、とても楽しみに出かけました。
お店に着くと、なんかすごい圧の強い店員さん(たぶん偉い人)がいきなり
「このレンズは国産で、非常にクオリティが高い。このレンズにするだけであなたの人生が変わりますよ」
…と、興奮気味にレンズの説明をし始めました。それはたぶんレンズだけで6万円ほどだったけれど、私はメガネフェチなので当然レンズのこともまぁそれなりに知識はあるから、アツい彼の説明を「あ、はい……」と、とてもノリの悪い感じで聴いていました。
だって、レンズなんて
そりゃその値段出せば、いいに決まってるじゃん!
…と思っていたから。しかも海外のブランドだって素晴らしいレンズは素晴らしいし、それに比べたらお兄さんがアツく、しかも入店していきなり薦めてきたそのレンズは
まぁ普通…てか、その値段ならもうちょいいいヤツ、私知ってる……海外のだけど。
…って、思ったので。そのテンションに乗れなかった。そんな私をみて、余計にヒートアップしてしまったのか、お兄さんは
「今、日本で自殺が増えてるじゃないですか。それ、このレンズに変えたら激減しますよ。日本人、けっこう目が悪い人多いですけど、メガネに入れるのが変なレンズだから、死にたくなるんです。あなたもこのレンズにしないと早かれ遅かれ鬱になりますよ」
…と言いだしました。
はい、終了ーーーーー。
こんなセリフをセールストークにぶち込んでくる時点でもうメガネどうでもよくなりますよね。
私の中で完全に心のシャッターが降りましたが、お兄さんはそのレンズに変えて命拾いしたとされるお客さまの話を色々されていました。←全部忘れて何ひとつ覚えてないけれど。
最初のテンションとは全く違い、固く心を閉ざした私にお兄さんは焦ったのか、レンズの説明を1時間以上してから(一通り聞かないと帰れないと思って無心で聴いていた私…)
「あ、うちのフレームも見てみます?」
…と言うので、見せてもらったら。
もうマジで、私の好みではないデザインで、しかもそのデザインしかないと言うので、
「あ、なら無理です。そのフレーム好みではないので。」
…と言って、帰ってきました。
あれから10年以上は経つけれど。
私の中の教訓となってます。
「不幸をモノのせいにしてはダメ」
あのレンズ、使ってないけれど私は健やかに生きてるので。大丈夫です。
最近ニュースで、やれ壺を買わないとダメだとか、やれ経典を何冊も買わないと幸せになれないだなどという話を耳にしていて、あの眼鏡屋さんを思い出しました。
あ、そういう流れでは昔雑誌の取材でお会いした有名な占い師さんに
「あなたには死相が出てる。もっと特別に占わないと近近死にますよ。特別に30万でいいですよ」
…と言われたこともありました笑。
もちろん、丁重にお断りして
こうして今も元気に生きてます。笑笑。
思えば、どちらも私がリーディングやヒーリングを学び始めるかどうかくらいのタイミングだったような気がします。ハイヤーからの教訓@課外授業だったのかなぁと今となっては思います。
でも。というか、だからこそ。
こういう経験があるからこそ、私のセッションはいわゆる心配や不安を煽る系の「ヒーラー」さんや「スピリチュアリスト」のセッションとは違います。
私、自分がされて嫌だったことはしないので笑。
そんなね、ご先祖さまは成仏できずに今を生きる私たちに何か仕掛けてくるなんてことは早々ないですし、この世はどちらかというと生きている私たちの方が圧倒的に強い。そこを明け渡したらいけないことを忘れなければ、健やかに豊かに愛の中で生きていけると私は実感しているので。
皆さまも自分の力を明け渡さないように。それは自分がどんな時でも「愛されていることを忘れない」ということだと思います。そして、それを伝えるために私はセッションをさせて頂いているのかもしれません。
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