2022.10.10 おひつじ座満月
明日(日付変わって今日)午前6時少し前におひつじ座16度でジャスト満月。朝、ジャスト満月を迎えるので、朝からお財布フリフリするのもいいですね。
今回の満月は、月のそばにカイロン、太陽のそばに金星がいるのが私的には気になるポイント。
カイロンは土星と天王星の間の軌道上に1977年に発見された小天体。通常のホロスコープ鑑定でみる太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10天体には入りませんが、地の時代(土星)から風の時代(天王星)に入った今をつなぐような存在だと私は感じていて、現代占星術でも重視されています。
カイロンは、治療・教育・占星術などを司るとされていますが、その本質はギリシャ神話に登場する半神半馬の神・ケイロンの物語にあります。ケイロンは母親である女神からその姿を恐れられ、見捨てられてしまうという生い立ちから過酷ですが、様々な神々に保護され成長し、素晴らしい知識や技術、叡智を手に入れます。中でも医術について非常に秀でた才覚があり、彼に治せないものはありませんでした。なのにただ1つ、彼に治せないものがありました。それは彼自身が負ってしまった傷。その傷により耐えがたい苦しみを受けるものの、半神である彼は神ゆえに不死。このため、この傷を負っても死ぬことができず、永遠のような時間を苦しみ続けねばなりません。だから彼は誰よりも「痛み」というものを知っています(最終的には、不死をプロメテウスに譲り、彼は地上での生を終え、永遠に続く痛みから解放され、天上で星となり輝きます)。
そんなケイロンのエッセンスがつまった小天体「カイロン(キロンとも呼ばれます)」は、それが自分のネイタルチャート(=出生時のホロスコープチャート)のどこに位置しているかで、自分の持つ「魂の傷」がわかると言われています。
今回の満月では、そのカイロンが月のそばにいて、月と同様に太陽からの光を受けて輝いています。そして、その太陽のそばには「愛と美の金星」がいて、この太陽と金星のエネルギーが月(感情・情緒)とカイロン(魂の傷)に注がれるとなれば、自分の「魂の傷」が癒えるサインとなるのかな、と。
この満月をきっかけに、自分の心の深い場所にてんびん座の太陽と金星のエネルギーが注がれ“調和(=てんびん座)”という癒しがもたらされるのを期待したいなと思います。
私の出生時のカイロンはおひつじ座15度なので、今回の満月はかなり効いてくる予感。というか、今夜すでに幼い頃から私の問題になっていたことが(しかも最近は改善されてすっかり忘れていた問題が)再燃。つい最近書いたnoteは、ウキウキしてたのに。
「あー、久しぶりにこの痛みを味わうな…」という時間を過ごしました(なのでnoteの更新もこんな時間…寝なくちゃ)。
子どもの頃から30歳を過ぎるまで苦しんできたこの痛みが20年ほどの沈黙を破り、また起きてしまったので私自身ショックを受けてガッカリするかなと思ったけれど、わりとスムーズに対処できてまぁまぁ回復するところまで調えられたので、成長を感じました。
あ、もう大丈夫かも。…みたいな。
少し地味ですが、これが太陽と金星、月とカイロンがそれぞれそばにいる今回の満月の恩恵なのかなと思う夜です。
あと5時間ほどでジャスト満月です。皆さまもよい満月となりますように。