ネットの匿名性と情報リテラシー
こんにちは、ti.ti.ta(ちーちーた)です。
ネット上での誹謗中傷ややらかしが絶えない昨今。
ネットの匿名性が攻撃性を助長する理由のひとつだと分析している記事をみました。
では、ネットは本当に匿名なのでしょうか?
情報リテラシーの観点を合わせて、紐解いてみたいと思います。
結論
別にネットは匿名性高くないよ
情報リテラシーの低さが、ネットの匿名性という幻想を生んでいる
今の義務教育でしっかりやっても、その上の層は学ぶ機会もない
ということで、いつものごとくここから下は分析と考察をつらつら。
お時間ある方はお付き合いくださいませ。
分析
個人の特定は思っているより簡単
昨今、いくら隠してもネット上で完全な匿名性を貫くのは難しいです。
不可能といってもいいでしょう。
(こうやって投稿している私自身も個人特定されてもおかしくないと思っています。)
たとえば、掲示板やSNSでの書き込み、本名や素性を隠していてもプロバイダに情報開示請求することで、個人を特定できます。
またそこまでせずとも、アカウント名や登録メールアドレスなどからも、紐付けしていないアカウントをたどることができます。
SNSなどが特定できれば、普段のつぶやき・投稿から居住エリアの特定、はたまた住所の特定なども簡単にできてしまいます。
実際、TiktokやTwitterで炎上したユーザーはよく住所本名まで特定されていますね。
また、面白い仮説・実験もあります。
「六次の隔たり」ご存じでしょうか。
簡単に言えば、知り合いを6人経由すれば、世界中のどんな人にもたどり着くという仮説です。
実際の実験でも、上記仮説が概ね成り立つことが結果として得られています。
しかもこれはSNSなどのない時代のはなし。
つまり、昨今ではさらにこの隔たりは狭くなっているのです。
世間は狭いですね。
それでもばれないと思ってる?
それでもネット上で匿名だと思い込んで、攻撃性が上がったり、モラルに反するようなことをする人があとを絶えないですよね。
そのような方に限って、
「ばれると思わなかった」
「考えずに行動した」
「身内だけのつもりだった」
などと釈明しているのをニュースなどでよくみます。
それなりに情報リテラシーがあれば、匿名性の低さを理解しているでしょうし、面と向かって攻撃するような人はあまりいないものです。
つまり、情報リテラシーが低いがために匿名、もしくは閉じた世界だと勘違いして問題を起こしてしまうのです。
考察
最低限の情報リテラシー
分析より、ある程度の情報リテラシーがあれば、匿名性を盾にしたような攻撃的な投稿、モラルにかける投稿をする人は少なくなると考えられます。
それでも敢えてやる人はいるでしょうが、”身バレ”することがわかっていれば絶対数は減るでしょう。
で、誰が教えてくれるんだい?
では、情報リテラシーはどこで身に付けるのでしょうか。
個人的には小学校(の低学年)でやるべきだと思います。
小学生でも、普通にスマホ持ってたりする時代ですし、それが理解できる程度にはデジタルネイティブな世代です。
が、教える側の教師がいまいち理解していないことも多いですね。
また、今の小学校で教えたところで、社会人は教えてくれる人がいません。
意外と社会人でノーモラルな利用しているかたが多いのもこの辺が理由の一端であると考えられます。
つまりは我々社会人は自ら学ぶしかないのです。残念ながら。
まとめ
ということで、ネットを利用するに当たって少なくとも下記の3つは意識しておきましょう。
「顔が見えない=匿名」ではないこと
個人の特定は簡単であること
一度ネット上に公開した情報は決して消えないこと
節度をもった楽しいネットライフを!