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甲状腺がん:始発で伊藤病院の初診へ

甲状腺疾患にかかったことがある人なら、誰もがその名前を聞くであろう有名な病院。
東京・表参道にある甲状腺専門の伊藤病院。

全国から患者さんが訪れるので、初診は朝6時に受付開始となる。わたしの自宅からは始発で行っても間に合わない時間だ。

始発で行くか、6時に間に合うようホテルに一泊するか、午後の方が空いてるかなど、伊藤病院に通われている方のブログを探して情報収集をした。(ありがたい限り。このnoteも誰かの役に立つといいなあ。)

その結果、始発で行って可能な限り早く到着する、が良さそうと判断して向かった。

受付のながれ

病院に着いたのは7時半。入ると「初診用の用紙に記入するのだな」と、すぐにわかった。書いていると、病院のスタッフの方が声をかけてくれた。8時に受付が開くことや初診の手続きはどこでといった簡単な説明をしてくれて、迷うことはなかった。

受付番号は70番代。思ったより早い番号だったけれど、6時の受付開始から1時間半の間に70人が受付を済ませているということだから、やはりすごい。

8時の受付開始までは30分ほど。表参道で早朝から開いているお店もわからず、そのまま病院内で待つことにした。その間も、初診も再診も患者さんが次々とやってきて、受付カウンターが開く頃には人でいっぱいになっていた。

様々なブログで先生を指名できると書いてあったので、希望の先生がいる曜日を選んだけれど、初診を担当する先生は決まっているそう。指名できるのは再診からとのことだった。

いよいよ初診

9時になるとモニターに受付番号が5つずつ表示される。自分の番号が表示されたら、中待合に入るのだとアナウンスがながれる。

スマホでも待ち人数が確認できるので、長く待つことがわかっている場合は外出も可能。わたしは初めてなので「外出したところで戻るタイミングがわからないなあ」と院内で待つことにした。

始発で向かった甲斐あって、1巡目で番号が表示された。とはいえ7時半に病院に着いてから診察開始までで1時間半が経過しているものだから、持参した本はだいぶ読み進んでいた。

中待合に入った後は、順番に名前で呼ばれる。
飲んでいる薬などの簡単な問診の後、血液検査とエコー検査を受けることになった。
血液検査はあっという間に呼ばれたけれど、エコー検査は30分ほど待っただろうか。エコー検査の階は携帯の電波が入らず、持参した本をさらに読み進めて時間をつぶすことができた。

初診は検査結果を聞けるのは別日になるので、会計を済ませて病院を出たのが11時。予習のおかげで、なかなかスムーズだったのでは。

ちなみに支払い方法は、現金かJ-Debitカードの2択。事前の情報収集で知っていたので、J-Debit決済ができるように手続きしておいた。検査や入院で請求額が大きくなる可能性があるなら、現金を持ち歩かなくて良くなるのでおすすめ。

再診に向けて

次回は「検査結果が出る2週間後に、常勤の先生がいる午前中に来てください」とのことだった。

ここで提示される治療方針が、自分の今後の人生に直結するので「常勤の先生がいる時間に」と言われたことは、すこしの安心感につながった。

さて、再診は何時に来よう。

伊藤病院にきて、よかったこと

専門病院に、伊藤病院にきてよかったと思ったことを最後に書きとめておく。

さまざまな情報を紙でもらえる

初診だけでもらったのは
・担当した先生や検査内容、再診までの間隔が書かれたもの
・甲状腺乳頭がんの説明書き
の2枚

「どの検査をどの順番で何階に受けに行けばいいのか」という疑問や「先生はなんて言ってたっけ?」といったうっかり失念が読めば解決するようになっている。
また、がんの説明書きはとても詳細で、どんな手術方法があって、どんな治療方法があって、術後はどれくらい療養するといいかなどが書かれていた。手術前に欲しかった情報だったし、がんと診断された人にとって、少しでも安心感につながる仕組みだなあと思えた。

丁寧なエコーと心遣い

顎をそらせて、首のリンパをしっかりまんべんなく見てくれているのがわかる。

術後どれくらい経つかの質問を受けて答えると、滅菌されたエコーゼリーや手術痕のサージカルテープの貼り替えを用意してくれた。

最後に

6時の受付開始には間に合わないことから「いったい何時間コースになるのだろう」と思っていたけれど、1日がかりにはならずにほっとした。

せっかく表参道に来たのだから、おいしいランチを食べようと「ハンバーグ嘉」に寄って帰宅した。

病院の待ち時間をつぶせるお店を、もっと開拓したいなあ。

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