内側からは開かないドア(89日目)
・noteにリコメンドされるいろんな記事への違和感をぬらぬら書いていたけど結局のところ自身のルサンチマンめいたひねくれにしか着地しなかったので全部消した。
・でもまあ、ひとつだけ書いておくなら、目的がないけどうまい文章っていいよね。こちらに何も施そうとしていないのに、気づけば最後まで読み通せてしまう文章。
・文章は書けば書くほどうまくなるのか、というトピックについては、ほぼ毎日1000字前後書いている身として一言言わせていただくと、なりません。文章はいくら書いてもうまくならない。
・文章を上達させるには、とにかく読むこと、直すことだと思う。
・ここの文章は1時間以内にほぼノー推敲一発書きなので、「書き始める力」「むりやり字数を埋める力」しか育っていません。たまにこのレベルの文章一発で書けるおれすごくね? と思う回もありますが人生は作文テストではないのであった。
・掌編書くって言ったけどほとんど書いてないなあ……。いますごく自分の創作物分泌孔(何それ?)が閉じてる感じがする。根っこのところですごく心が閉じてる。
・ここを本当の創作メモ帳に使うってこともたまに考えるんだけど、ネタを公開するのはさすがにちょっと抵抗がある。でもここに書いた超断片的なネタをだれかがパクって完成させてくれたらそれはそれでとてもいいことじゃないかという気もちょっとする。
・一回メモ帳の棚卸しはやった方がいいかもしれない。
・商業キャリアが途絶えた時もこんなもやもやした閉塞感がずっとあった。そんな中で創作活動を再開したきっかけは、2年前、批評同人誌『ビンダー』編集のnoirseさんから不意に短編執筆の依頼をいただいたからで、そのときはすごくやってみたいけどいまの自分に小説を書けるかわからない、と正直に言った記憶がある。でもがんばって書いてみたら、案外書けてしまったのだった。それが「銀の匙」という短編。(ビンダーの第5号オカルト特集でも読めますし、11月に文フリで出す短編集にも収録します。)
・自分の中から、創作したいものだとか、得体の知れない何かがなくなったという感じはまったくない。ただそれが外に出てくる道が全く見つからない、という感覚がずっとあった。でもそこを脱けるためのドアは内側からは開かないのかもしれない。あのとき外からドアを開けてくれたnoirseさんは掛け値なしに恩人なのだった。あの依頼をもらっていなかったら、今頃このペンネームを封印していたと思う。
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