小倉山を歩く 〜嵐山の喧騒を離れて〜
こんな眺めを独り占めしていいのかしらん!人であふれる嵐山や竹の道から少し歩けば、京都市内を一望できるこんなステキな場所があるのに、ほとんどの観光客は知らないままに通り過ぎて行く。インスタを頼りに「みんなが行くところに行くのが好きな人」はそれでいいけれど、静かなところでぼーっと佇みたいという人もいると思う。そんな人には小倉山をオススメしたい。
小倉百人一首で有名な小倉山だけど、藤原定家がこの山の麓で編纂したからその名がついたもの。今日は麓ではなく山を歩くのでちょっと覚悟がいるけど、標高300mに満たない小さな山なのでズック靴と水筒くらいあればあっという間に登れてしまうのでご安心を。では、出発〜!
ここが丸太町通りの西詰。この信号を左に行くと嵐山、右に行くと清涼寺という交差点だけど、ここは人ごみを避けるために、まっすぐ進みます。
するとこんなところに出てくるので、
竹屋さんの前の道を進んで、あとは道なりに。
紅葉がほんのり色づいてました。
トロッコ嵐山駅。さすがにたくさんの人がいます。その前を通り過ぎるとこんな分岐点に出ます。
左に行くと大河内山荘で、人がウジャウジャ(笑)右に行くと常寂光寺で、人はボチボチ。ちょっとわかりにくいけど、この車の前方にある階段を登っていきます。池の横、御髪神社という美理容関連の人がよく行く神社があります。
思わず手を合わせました。ご利益ありますように。
最近できたこの階段を上がるのが人ごみを避ける最良のルートです。登りきったところが散策路になっており、そのまま小倉山につながっています。
こんな看板が何カ所か立っているので、この地図の小倉山山頂めざして登ればいいだけです。
せっかくなので山頂に向かう前に、少しだけ下って、亀山公園の展望台の眺望を見てみました。星のや京都の建物が見えます。向かいの山の山腹にあるのは大悲山千光寺、この地を開削した角倉了以を祀っています。では再度、登っていきましょう。
亀山公園おしまいの看板を越えると、その先に小倉山登山道入口の看板があるのでためらわず登っていきます。もう周りにほとんど人はいないはず。5分も歩かないうちにこんな景色が広がります。比叡山、大文字が見えます。
南側はこんな感じ。渡月橋から伏見まで見渡せます。ここだけ見て引き返すというお手軽コースもありますが、元気のある人はもう少しだけ登ってみましょう。
15分くらい歩くと小倉山の展望台に出ます。景色はこんな感じ。
30mほど上がると広沢の池方面も見られます。
丸太町通りからここまで、歩くだけの時間をいえば40〜50分でしょうか?ちょっと汗をかきますが登山というほどでもなく、道も歩きやすいので自然の中の散歩を楽しむことができます。良い子のみなさんは、ここから登ってきた道を下って嵐山に戻られるのがよろしいかと思います(笑)
しかし、私はこの先を行きます。隠されたミッションである“ダイエット”のために(キリッ!)
この展望台より先は一本道ではないので、迷う可能性もありますから、地図や非常食、防寒具などそれなりの準備をして進んでください。今回はここから下六丁峠を経て鳥居本まで歩くことにしました。
こんなところに3ヶ国語の注意書き!
頂上付近のこの砂山はなんでしょう?蟻塚?そこからさらに進むと今は使われていない広い道に出るので、それを右に曲がります。
そのまま下っていくと、嵐山ー高雄パークウェイに出てきますが、この道は歩行者不可なので、道路脇の細道を下って行きます。
足場が悪いので気をつけて。このコース上で一番険しいところです。
亀岡からくる大堰川と清滝川が合流する落合という場所を上から眺めるビューポイント。これより下流が桂川です。
木立の間から、トロッコ列車の姿が見えました。
少し行くと下六丁峠に出てきたようで、こんな標識がありました。
ここからは車道です。上に見える道は嵐山ー高雄パークウェイ。この峠を左に行けば保津峡、水尾方面。川沿いに清滝にいくハイキング道もあります。保津峡まで歩いてJRで帰ることも考えましたが、今回は右に折れて鳥居本に向かいました。
鮎料理の名店平野屋さんの前の鳥居は修理中でした。
もう一つの「つたや」は風情のある店構えを見せてくれています。店の前の道(愛宕街道)をのんびり南下して帰路につきます。
化野念仏寺の紅葉がええ感じ。
ガラガラの清涼寺の境内を抜けて、森嘉の豆腐店をめざしましたが、火曜は定休日でした。残念。これにて今回のコースはおしまいです。
11月12日に歩きましたが、紅葉はまだまだ。見頃は11月の末くらいでしょうか?その頃にまた歩こうと思います。