悪夢日記 Chapter 1『模試』
こんな悪夢を見た。
模試の会場にいる。大ホールに大勢の生徒たちが座っており、試験が始まるのを待っている。なぜか自分もいる。だがそのことに疑問を持つ者はいない。
いよいよ答案用紙が配られる。前の席の人から用紙を受け取り、目を通すとそこには異様な事態が起きていた。
答案用紙にはすでに答えが書き込まれていた。ご丁寧に赤ペンで採点までされている。97点。中々の高得点だ。名前欄には名前まで記されていた。姓は自分と同じだが、自分よりも勉強のできる生徒の名前だった。
普通だったら、手を挙げて試験官に答案用紙が間違っていることを伝えれば良いはずだ。だが自分は何故かそれをせずに、消しゴムで予め書き込まれている答えを消して、その上から自分で解いた問題の答えを書き始めた。答案用紙がどんどん汚くなっていく。
(ここで目が覚める)
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