見出し画像

私とちはやふる ①

※Twitterに投稿したものの訂正・加筆になります

10年前のあの冬のこと

当時小学生の私は熱中できる「何か」を持っていないことにどこか焦りを感じていました。スポーツを頑張っている子、絵画教室に通っている子、生き物についてすごく詳しい子。そんな友達と自分を比べて(私には何もない。)と悔しいような、悲しいような気持ちを持っていました。

そんなある日、母がレンタルショップである漫画を借りてきました。それが「ちはやふる」です。

ですが『百人一首=坊主めくり=つまらない』と考えていた私は漫画を手に取ろうともしませんでした。むしろ漫画を読んで面白いと言っている家族に対して「え…、本気で言ってるの?」とまで思っていました。

母が漫画を読んだ勢いでレンタル開始されたばかりだった「アニメちはやふる」までも借りてきました。私は根っからのテレビっ子だったのでそれを興味のないアニメに占領されることを不服に思いながら渋々と画面に映し出された千早に出会います。

冒頭はかるたではなく千早たちの学校生活が描かれていて、母たちが百人一首が云々と言っていたのはなぜ?と思いながらアニメを見ていました。

そして、ついに映し出された「競技かるた」の場面

新が札を払ったのを見たときの私は千早と同じく「なにこれ…」と思い、目を丸くしました。あっという間に1話が終わり、EDを飛ばしてそのまま2話目の再生ボタンを押したのは「私」でした。

こんなの知らない、見たことない、気になる。そして何よりも

やってみたい。

と強く思いまいした。この日の事は明確に覚えていてありきたりな表現になりますが”雷に打たれた”感覚を味わいました。


この胸の高鳴りが今の私の人生の指針となっています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?