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第2話:ラグビー人生をかけてスローイングラボを立ち上げた理由「たかがスローイングされどスローイング」


▶︎人生をかけて挑戦すること。

 それがどれほど意味のあることかを私はラグビーを通して学びました。選手としてのキャリアの中で、途中でポジション変更を経験し、苦しい日々を過ごしたこともありました。そんな経験の中で得た教訓が、スローイングラボを立ち上げる原動力になりました。

どんな状況でも挑戦し続ける限り、必ず新しい道が開ける」そう信じて、この活動をスタートしました。

スローイングラボのコンセプトは、「技術を見える化し、選手の可能性を引き出すこと」。

正確なスローイングがラグビーの結果を左右する中で、その基盤となる技術を磨き、自信を持てるようサポートしたいと思っています。そして、その先にはプレーだけでなく、選手の人生そのものを豊かにするお手伝いができると信じています。


▶︎約80名のスロワーとの出会い

 2024年10月中旬にスローイングラボを立ち上げて約3ヶ月が経ち、これまでに約80名のスロワーと向き合う機会をいただき、カテゴリーも小学生から社会人・プロまで、さまざまな年代・レベルの選手たちのスローイングを見れました。

それぞれ選手が抱える課題や目標は異なりますが、指導を通じて技術が向上し、プレーに変化が現れる瞬間を目の当たりにするたび、この活動の意義を強く感じています。

ある選手はスローイングフォームを改善した結果、試合のスタッツが明確に伸びました。数字で成果が見える選手自身の自信も高まり、さらに挑戦する意欲を持ってくれるようになりました。こうした結果が出るのは、ひとえに選手自身の努力のおかげです。本当にありがとうございます。
もちろんジャンパー・リフターのおかげでもあります。

スローイングスタッツ:O・A選手

▶︎「スローイング大事だよねー」

よく耳にする「スローイング大事だよねー」という言葉。しかしその後には、「でも、そこまで重要視されていないよね」「練習の優先度は低いよね」といった声が続くことが多いのも現実。

スローイングは目立たない、わかりにくい技術であり、チームの戦術・戦略の影に隠れてしまうことが多い。

ですが、私はそのたびにこう感じます。
たかがスローイング、されどスローイング」。
試合の流れを変えるスローイングは、チーム全体を活気づける力強いプレーなのです。

そのスローイングを「たかが」と軽視するか、「されど」と大切にするかで、選手・チームの可能性は大きく変わります。だからこそ、私はスローイングに情熱を注ぎ、その価値をもっと多くの人に知ってほしいと願っています。

なぜなら、ラインアウトを起点としてトライに結びつく 確率は統計的にも非常に高く、勝利する上では必要不可欠です。

 次回は、スローイングラボで得た成果と、今後解決すべき課題についてお話しします。この活動を通じて、より多くの人に挑戦する楽しさと成長する喜びを届けられるよう、引き続き取り組んでいきます。

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