孤独の先

自分の声を聞かなかった日曜日。好きなテレビを見ながらキッチンで半分に切ったメロンにそのままスプーンを入れた。ゆっくりと雨の降り出しそうな音がした。心地の良い孤独感だった。

とてもとても幸せな時、何故か孤独を感じる。幸せだからこそ孤独を感じる。その孤独が愛おしい。

最後は誰でも一人。その時に誰を想うのか、何を思い出すのかが、その為に様々なことを貯蓄していくことが時間の過ごし方のような気もしてきた。

今夜の満月は雲に覆われて見えない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?