土曜日

私がここに居ない理由を証明して欲しかった。

自分なりの美学とは、いつも己を美化し自惚れさせる。
休みの日に、特に今日のような、雨上がりの風のある、日が沈みきっていない時間帯に、ピアノ曲、もってクラッシックを流しながら鳥の声や風の音、遠くで走り去る電車の音、たまに通る雨上がりを走る車の音を聞くのが好きだ。アイスコーヒーがあれば尚良。スマートフォンを触りながら、海外の絵画、特に天使の絵を観る。至上に居る心地。そこで書く文章が唯一の存在証明をしない産出物のように思えた。自分の歴史は、誰も自分以上に詳しくなれない。ならば、この時間を愛することも、自分以外にはできないのだから。己の美学が好きだ。

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