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話したことがない #1

執筆:Taochy

僕は浅見北斗と話したことがない。

当時大学生だった自分がインターネットザッピングでたまたま知ったおやすみホログラム + アヒトイナザワの動画。


この時僕は軽音楽部員でドラマー。
ナンバーガールとアヒトイナザワを崇拝していた身として、この動画のへなちょこなOMOIDE IN MY HEAD風の導入に「なんてリスペクトがないんだ!ドラムじゃなくてドラムスだろ!」と憤ったものです。(おやすみホログラムの皆様ごめんなさい🙏)

自分の精神的未熟さもあったけど、動画内の「(その口上を)ちゃんと聞きてーんだよ!」と叫ぶオタクの野次にまったく同感で、こんなにリスペクトのないアイドル、聴けるかーい!と思ってそれっきり。(おやすみホログラムの皆様ごめんなさい今では大好きです本当です🙏🙏)

これがきっかけで東京アンダーグラウンドを知った、というわけでもなく、全く別の角度から今度はこの動画を知ることになる。


こんなに眩しい動画あるかよ!
映るもの全部が規格外で、アホ!!!刺激が強すぎた。
東京に行けばこんなシーンがあるんや、、、ガチ田舎の大学では到底なし得ないことをやってのけるグループに強い憧れを持ったなあ。

(今見たらユキちゃんが脱ぐとこが一番リプレイが多い。そりゃそう。)

そしてそれとは別にこんな動画も流れてきた。

色々な色々があることは重々承知なのですが、僕の懐古的な話が本筋なのでご了承願。

Mixの感じとか、そもそものボーカルの声の高さとか、明らかに他のバンドとは異質。なんか魂に来るものがあり、Deewaくんと一緒にコピーバンドをするくらいハマっていった。
Deewaくんは後にNEVER END ROLLの盤も買っていた。

そしてそしてこの時期に何かのネットレビューでこの曲が紹介されていたので、Youtubeで探して聴いてみた。

先ほど挙げていたNDGやGEZANにもハマっていたものの、実のところこの頃はSUPERCARやMGMTとかエレクトロ+バンドって感じのアーティストばかりを聴いていた。
そこにこのエレクトリックなディスコパンクサウンドを聴いて一撃で撃沈、、、とは全くならなかった。

迫力がなく、ヌルヌルとしたボーカルに全音域が飽和気味なミックス。Zepp Diver CityのドキュメンタリーでDJ sleeper氏は音悪すぎて聴く気にならなかった。といった旨のコメントを残してるけど、本当に同感だった。

今になって思うけどやっぱりこの曲ってハバナイの楽曲群の中では異質じゃないかなー。この曲を育ててきた人たちのナラティブの集合体というか。
田舎ピーポーでは得難い感覚がこの曲にはあると思う。(ドのつく田舎ピーポーでありながらハバナイ大好きなオタクを僕は知っているけれども。。。)

確かこの曲を知ったのが2016年の夏くらいだったかな、その後特に興味も湧かないまま2017年になった春前、GEZANのライブ動画を漁っていたタイミングで下の動画に辿り着いた。GEZANとツーマンしている時のハバナイだ。

この動画を見たことによって僕の音楽人生が本当の意味でブチ始まったと言っても全く過言ではないよ。
Yourfeelingsさん含めインターネットにはハバナイのライブ動画はたくさんあるけど、僕はいまだにこの動画こそナンバーワンのライブ動画だと思っている。
ここからオタク早口です。

先に挙げたBlood on the mosh pit がかなり最後の方に配置されているセットリストなんだけど、そこに至るまでの楽曲が超絶に強力。
Are you readyからフォーエバーヤングに始まりゾンビ、ロックンロール、LOVE SUPREME、F / A / C / Eにファウスト、BLUE MIRROR BALL。
特にOVE SUPREME、F / A / C / E、ファウストにはBlood on the mosh pitで僕が知覚できなかったエレクトロ的魅力とそれに加えて強力な浅見さんのメロディセンスがあって、めちゃくちゃいい曲じゃねーか、、、!となったね。

しかしこの動画の一番の魅力はなんといっても客!オーディエンス!
音楽って鑑賞するものだと思っていた。
このフロアには「消費」を感じる。ネガティヴな意味ではなく。
コンサートとかってより、カラオケに近い感じ。
全員がオーケストラに合わせて自分勝手に盛り上がっていて、それが破綻しておらず、むしろとても美しいと思った。
僕の音楽的原点はこの光景を自分でも作り出してみたい、というところにある。
オタク早口終わり。

その後2017年末のSCUM PARKにて初めてのNDG、Vampillia、禁断の多数決、DJ 後藤まりこ、リミエキ、おやホロ、そしてハバナイを見ることになる。当時は認識してなかっただけで相当数のアーティストやオタクがこの場には来ていたらしくて、最近になって同じ現場にいたよ!となることも多い。あれこれは置いといて良いイベントだったな。

といった感じでハバナイに出会い、その後もたくさんのライブに行くことになるのだが、
僕は未だに浅見北斗と話したことがない。


後半に続きまーす。

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