シンガポール インター校選び①:ポイント
シンガポールには多くのインターナショナルスクールがあります。そこで、渡航前に調べたこと、渡航後実際に通ってみてわかったことなどを元に、いくつかポイントをまとめてみたいと思います。
学校一覧
まずは、どんな学校があるのか、ですが、下記サイトがきれいにまとまっており、大変に有意義だと思います。各ご家庭により、基準となる事項の優先順位は異なると思いますが、おおよそ、年齢、場所、学費は重要事項だと思うので、まずはこちらのサイトで絞り込んでみると楽かも知れません。
https://www.international-schools-database.com/in/singapore
いくつか絞り込んだ後は直接、ホームページを見てみたり、学校に問い合わせてみたりするのが良いと思います。
ウェイティング
多くの人気インターナショナルスクールでは、ウェイティングが発生しています。つまり、空きが出るまで入学できない、ということ。学年によっても待機状況が違うため、お子さんが複数いらっしゃる場合などはそれぞれに確認が必要かと思います。
ウェイティングが発生している=人気、という面もありますが、新校舎を設立したり、新学年を設置したりした学校では多く生徒を募集しますので、ウェイティングがないから良くない学校ということではありません。
年齢と学年
受け入れの年齢と学年には、幅があるので、注意が必要です。学年度の始まりが1月の学校もあれば、4月のところも、8月のところもあるので、日本と差が生じるケースもあります。子どもたちが通っている学校は、母国で何学年を修了しているか、が基準になります。他、生まれ年・月で判断される場合もあると思いますし、母国で飛び級をしていた子は飛び級後の学年にそのまま編入可能な場合もあります。そのため一学年で2~3才の幅がある場合も。
幼稚園・小学校・中学校・高校の学年割りも、学校により異なるので注意が必要です。例えば日本の小学校5年生の場合、こちらでは同じ年齢の子がGrade6となりsecondary(中学生)になることがあります。
帰国の際の学年も関係してくるため、確認をしておいても良いかと思います。
場所
シンガポールは東京23区ほどの大きさなので、よほど東西に離れる等しなければ、通学圏は広いです。また、多くのスクールが通学バスを提供しています。主要なコンドミニアムには停まるように手配をしてくれるようです。マンションの下でバスに乗ってもらい、学校まで届けてくれるのは安心ですが、総じてバス料金は高く感じます。距離にもよりますが、子どもたちの通う学校では、往復で約3万円~5万円/月/人!いくつか停留場があるので、時間がかかる(登校時間がすごく早くなる)という点もあります。
一方、電車やバスなどの公共交通機関が発達していますし、安全な国ですので、子どもだけで公共交通機関で登校する場合も多くあります。また、近所の方同士でチャーターバスを手配しているケースもあるようです。
一般的に当然ではありますが、シティエリアの学校よりも郊外のほうがキャンパスは広々としています。のびのびした雰囲気を重視する方は、郊外の学校を選び、主要な電車路線沿線で、オフィスのあるシティエリアと、学校との中間に住まいを決めるパターンも多いように感じます。
キャンパスは、年齢によって分けられている場合もあります。小学部まではAキャンパス、中高学年はBキャンパス、というった分け方です。ご兄弟で通われる場合、途中でキャンパスが離れてしまうこともあります。
また、多くのインターナショナルスクールは、キャンパスを賃貸で運営しています。その場合、賃貸契約条件などによりキャンパスの場所が変わったり、他キャンパスと統合になったりすることもあるので、長くいるご予定の方は、このあたりも確認ポイントかもしれません。
学費
上記サイトでもかなり幅がありますが、基本的に年齢が小さい方が安く、高学年になると高くなります。同じ学校でも、カリキュラムによって差がある場合もあります。
学費の他に、入学費や設備費、活動費、教材費など様々な名目でプラスに費用がかかる場合があるので、実際にいくらかかるのかは、念押しして確認したいところです。特にESLやEALと呼ばれる英語の補習授業は要確認です。通常の学費とは別の学校もあり、初級者ほど費用が高い傾向があります。ESLについては、一定の英語レベルに達するまでは通常クラスとは全く別のクラスで行われるパターンや、通常の就学時間内に行われるのか放課後なのか、など、確認ポイントがいくつかあるので、注意をして見たいところです。
また、シンガポールの税金も込みか込みでないかで9%変わります。毎年物価が上がり、税金も上がる傾向にあるので、来年にはもう少し上がっていると見込んでおいた方が良いかも知れません。