すぐに学んで使わなければならないこと
疎通の重要性
どんな組職でも規模が大きくなると一番先にぶつかる深刻な問題が十中八九「疎通」と関係した事案であるのです。
人の集まりを「親しさ」によって三つに区分してみると…
1.よく知っている親しい人たち
2.全く知らない、知る必要もない群衆
3.面識がある程度の人たち
一緒にいる時が一番楽な集団は断然1番でしょう。
次は2番です。目的が同じなので集まりつつも、お互い気軽に散らばればよい、そんな集団。バレーボールが好きで、特定のチームや選手を好きで、試合がある時に体育館に集まっては各々散らばっていくような集団。
むしろ面識はあるけれどよそよそしくて最も窮屈さを感じる集団は3番だと思います。先に挨拶するのもやりにくく、話しかけるのも容易ではない…。3番の人たちで構成されると、1番の集団が持つ長所は全くない、特定の共通した目的だけを持つ2番の集団よりも劣ります。
この「不慣れさから来る疎通の不在」、ここからほとんどすべての問題が発生するといっても過言ではありません。だからどんな形であれ、互いに知ることができるようにする、健康な疎通が盛んに行なわれる「コミュニティ」を構築することが本当に重要です。
これはあったら良くて、なければないでいいような付随的なことではありません。どんな事案より優先順位を高くして整理しなければならない組織の死活がかかった最優先事項です。
リーダーシップにおいても「疎通」が重要
情報収集において独占的に優位性を持って、これをもとに自分の意思を決定した後、強いカリスマで一方的に伝える(Dictation)リーダーたちの立つ場所はもう存在しません。すべての人に無制限に近い情報接近が認められているこの時、構成員自ら情報を探し、それに対する(現在の状況、問題)分析をした後、代案を見出して実行しようとする計画を一緒に立て、その実行について何を助けるべきか悩む「疎通のリーダシップ」が光を放つ時代になったのです。
「疎通」において本当に重要なのは「傾聴」
自分が伝えようとする言葉をしっかり伝えたとしても、相手が簡単に説得されると期待するのは難しいです。
よく'7割'を聞いてあげるところに使って、'3割'を主張する時、よく説得できると言いますが、'7割'の「傾聴」を通して正確に相手が望むことが何なのかを把握し、その部分について自分の意見を簡単に(3)伝える時、「疎通」がよくでき、簡単に相手を「説得」できるということです。
ほとんどの人たちは「聞く」より「話す」ことを好みます。
特に最近では、聞きたいことがあれば多様な「メディア」があるので、いつでも易しく探して頻繁に聞くことができるけれど、本当に自分の話を「聞いてくれたり、共感してくれる人」を見つけ出すのは難しい時代を生きています。
だからうまく話す(言葉をよく伝える)ことを望むなら、「華麗な修辞や精密な論理力」を学んで使おうとするよりも先に「聞いてあげ、共感してあげる」技術をまず身につけて使わなければならないということを肝に銘じなければならないでしょう。
世の中との「疎通」、自分の組織の中での「疎通」
すぐにでもしっかり学び、使わなければならない重要な技術であり道具です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?