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青梅駅ぶらり一人旅のこと〜前編〜
北の大地の自然豊かな環境で育った私は事あるごとに自然と戯れたくなる。
今回も夜勤中に突如「よし、青梅に行こう」と決意し、青梅ぶらり一人旅を敢行した。
結果、青梅があまりにも良すぎたので今回はこの場を借りてその旅の模様とそこで感じた事をお送りしていきたいと思う。
6時25分
近所にドラッグストアがオープンする事を知り、小さな幸せを噛みしめつつ帰宅。
普段であればここで一旦睡眠をとるのだが、今日は青梅に行くので、いそいそと準備をしバス停に向かう。
いつもお世話になっているのは赤と白のボーダーで洗練されたデザインの小田急バスなのだが、普段と行き先が違うので本日は京王バス。
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旅行って感じでワクワクしますね
ちなみに京王バスのマスコットキャラクターはこれ
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ついでに、小田急バスのマスコットキャラクターはこれ
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無事にバスに乗り込み、あっという間に最寄駅へ。そして電車へ乗り継ぐ。
この辺で早速眠気のピークを迎え、心地の良い揺れも相まって車内でしっかり深い眠りにつく。
目を覚ますともうそこはほぼ青梅駅。乗り継ぎのない安心感と夜勤明けの疲労感でだいぶ寝た。危なかった。
東京近辺だとどこに行くのも乗り換えは必至ですが、乗り換えってやたら面倒ですよね。
しかし東京のやや外れにありながら、行こうと思えば東京駅から一本で行けるのも青梅の魅力ですね。
9時11分
青梅駅に到着し、改札へ向かうと壁にはレトロな看板が。
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事前情報によると、青梅はレトロな建物や飲食店が数多くあるらしい。(下記サイト参照)
その情報に惹かれ青梅に行こうと決心したのだが、早々にレトロな雰囲気を目の当たりにして心が躍った。
「これは今日はいい旅になりそうだ」そう気持ちを弾ませながら駅前の喫煙所で一服。
個人的な見解であるが、喫煙所の有無は良い街であるかどうか大きく左右されると思う。青梅は今の所めちゃくちゃ良い街。
一服どころか三服ほど終えたところでついに青梅駅ぶらり一人旅のスタート。まずは近くの公園へ向かう。
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ちょっと景観良すぎナァイ?!?!
思わずそんな声が漏れ出ちゃいそうになるくらいめちゃくちゃ良い景色の連続だった。
いや、良い景色というかなんというか。懐かしさというか、ノスタルジーな何かを感じた。まるでぼくらの夏休み。
ちょっと語彙力が無いのでアレですがとりあえずめちゃくちゃ良かった。
そんな街並みを一望しつつ、鮎美橋と言うこれまたイカした名前の橋を渡り目的地である釜の淵公園へ到着。
釜の淵公園
多摩川と一体となった公園。桜や新緑が美しい。夏を中心に釣りや川遊びの人々で賑わいます。
平日であるのとまだ早い時間ということもあるのか、奥の方にはテントを広げる人が数名、川沿いには人がほとんどいなかった。
本日の予想最高気温は35度との事だが、気温もまだ現時点で28度ほどで全然大丈夫そう。
暑くならないうちに川沿いの岩に腰掛け、休日ビートメイク
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川のせせらぎと鳥のさえずり。
なんだか一句詠めちゃいそうですね。
小一時間過ごしたところで、気温も上がってきて喉が渇いたので一時避難。次の場所へ向かう。
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そりゃこうなるわ
今回の青梅ぶらり一人旅。
自然豊かな環境で都会では味わえない雰囲気とゆっくりとした時間を過ごす事が目的であるが、ただ散歩するだけってのもなんだかなぁと思い裏テーマを設定していた。
その裏テーマというのは
「青梅のゆるキャラを探せ」
というもの
早速見つけました
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みんくる
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ゆるキャラを探しつつ、次の目的地はカフェ。
あらかじめ調べ気になっていたお店『夏への扉』さんへ。
11時54分
日差しが照りつける中、ハンカチを片手に十数分歩くとそこに現れたのは
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めちゃくちゃ渋いっすね。
そう呟きながら(多分声出てた)店内へ入ると店内もまた素敵な空間。
壁際に2名掛けのテーブル席と中心に2人ずつ並んで座れる大きな三角テーブルが一つ。奥にも一つ部屋があった。正面には大きなガラス窓があり前にはポストカードや食器が並んでいた。そして3台の扇風機と窓は全開放しており風が心地良い。
室内の角にある大きな2つのスピーカーからは優雅なジャズが流れていた。
「お好きな席へどうぞ」と案内され私はど真ん中のテーブルの席に座った。座った瞬間、その席は全体が見渡せる最高の席だと確信した。
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私は迷わず野菜カレーとアイスコーヒーを注文。
食事を待っている間、ガラス窓からはJRの車両と道ゆく人々を。開放している窓の方からは蝉の声と小鳥のさえずりが聴こえ、たまにガタンゴトンと電車の走る音。
なんだか映画のワンシーンにいるような気分になり目が潤んだ。大袈裟ではあるが、この瞬間を体験する為に生きてきたのでは無いかとさえ感じた。
そんな事を思っているとカレーが到着
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この空間に絶妙にマッチするカレーは格別。
夢中になって食らいつく。窓の奥にはセミの声とチャリを漕ぐ学生。
まさに夏への扉を開いた瞬間だった。
言葉だけではとても全てを伝えきれないので、青梅に行く機会があれば、ぜひ足を運んでこの感覚を体感していただきたいお店です。
景色を眺めながらアイスコーヒーを服し、コップの中身が空になると身も心も十分に満たされたので「また来ます』と店主さんに告げお店を後にする。
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後編に続く↓