フリーとして活動するためには
ずーっとグラフィッカー辞めたい！と思い続けて１５年。
ずるずると未だにフリーで続けております。
最近は会社に勤めたくない！どうやったらフリーになれますか？なんていわれることも増えました。
フリーの良い所
良い所と悪い所なんて色々な所で言われていますがとりあえず書いておきます。
・好きな時間に仕事ができる
・通勤時間がゼロ
・やりたくない仕事はやらなくていい
・勤務態度を問われない
・値段を自分で決められる
・やった分だけお金が入る
こんなところだと思います。一方嫌な所はどんな感じでしょうか？次に書いていきたいと思います。
フリーの嫌な所
・収入が不安定
・事務作業もやらなければならない
・全責任がある
・実力によっては仕事がなくなる
・公私混同しやすい
・甘えが直に出る
・クレジットカードが作りにくい
パッと浮かぶのはこんなところです。自分としては確定申告や請求書作成、投函作業などが一番面倒くさくて苦手です。
良くも悪くも一人棟梁
フリーの良い所も悪い所も個人事業主として一人棟梁であれば当たり前のことですね。１人会社と言われる個人事業主なので良い点も悪い点もしっかりと理解して活動してゆかなければなりません。
フリーの現実
普通のサラリーマンと同じくらいの生活をするためには5割増しくらい稼がなければいけません。逆に言うと30万円振り込みがあってもサラリーマンでいうと20万円くらいの手取りの印象です。
経費がどれくらいかかる業種かにもよりますが、経費はしっかり考えて金銭管理しなければなりません。
仕事の不安定さも大きいです。
１５年ほどフリーで活動していますが、フリーになって１年ほどたった頃６か月全く仕事がなかった事もありました。
仕事の調整は本当に難しいです。前にも書きましたが１人会社であるので集団と違って同時に沢山の仕事を請ける事が出来ません。(私の場合)出来たとしても少し納期がズレたとして２～３案件までしか受けることが出来ません。
それ以上仕事が来たとしても断るしかありませんのであまり沢山のお得意さんを持つことが出来ません。
かと言ってお得意さんが居なければ安定しないし、お得意さんだって常に仕事があるわけではないです。
ではどうしたらいいのか？
「売れっ子になる」か「仕事を請け負うのではなく、自分で仕事を作れる」ようにならなければなりません。
両方とも大変なことですが常に意識して活動したいものです。
フリーのなり方は？
フリーに資格や免許はありません。名乗ってしまえばなれます。
やるとしたら先に個人事業主の開業届を税務署に出しておくと良いかもしれませんね。
仕事を得る方法ですが、昔は「営業」「紹介」「募集雑誌」などでしたが、最近はネットを使った「ＳＮＳ」「ブログ」「Youtube」「ＨＰ」などの営業や宣伝で仕事を得ている方も多いようです。
私もＨＰやＳＮＳから仕事に繋がったこともあるのですが、あまり長期的な仕事に繋がってはいません。横のつながりでの紹介が一番安定した仕事に繋がっています。直接的な人と人の繋がりがあると先方も安心しやすいように感じます。
注意点としてはインターネット経由の仕事は割安である場合が多いです。
逆に稀に割高の場合もあったりします。そういう場合は大体相場がわかっていないクライアントである場合ですね。
割安でも割高でも仕事の無い(少ない)フリーになりたての頃はありがたいものです。お得意様になってもらえるよう自分の実力を発揮しましょう！
フリーに必要な能力
フリーには何が求められるのか？もちろんクライアントによって求めてくることが違うのでそれを見抜く力が必要と言うことになります。
しかしクライアントの求めるモノだけを提供すればよいかと言うとそうではありません。
時には求めるものを超えたり、裏切ったり、違った手を見せたり…。違った能力が喜ばれる場合もあります。
１人会社なので技術者としてだけではなくディレクター、またはプロデューサーとしての能力が功を奏する場合も多いのです。
逆に技術者として以外は喜ばれない場合もあります。
フリーは１人会社なので自分の活動したいクライアントを選ぶことも自由です。技術者として特化したい人、全体をやりたい人、自分の方向性を把握して選んで活動してゆくとよいでしょう。
それ以前に仕事を得る能力…実際はこれが一番大切な能力かもしれません…。
安くて良いものが作る人がフリーとして売れっ子かと言うとそうでもありません。口ばっかりなのに売れっ子と言う人もいます。
自分の目指す活動はどういう形なのか？しっかり考えて活動したいものですね。
筆者 哉司
2000年から専門学校で3DCGを学び、ゲーム会社でのインターンを経て2002年～映像制作会社で映像製作を学ぶ。2004年に独立し、グラフィッカー、カメラマン、映像ディレクターとして活動。Youtubeで自主映画応援チャンネルを運営するかたわら自身でも「普段映画を観ない層に向けて」自主映画を作っている。映画祭無受賞ながら｢GYAO!ストア｣｢ビデオマーケット｣｢アマゾンプライムビデオ｣にて配信契約し、無名自主映画のマネタイズの道を模索している。※監督作品は｢殺し屋ジャスティス｣｢シオトアニ｣｢やどかり珈琲モルモット｣｢発掘!面白自主制作映画祭り!オムニバス映画(分別特区)｣｢想い出しミレン。｣｢タマリーマン｣｢ソラ・クモ・クロ｣