教育と愛国
映画『教育と愛国』を観に行った。
思った以上に教科書、教育現場に政治の意向が反映されていると知った。
そこで思ったこと。
愛国とは?
戦争加害をなかったことにすることが愛国心を育てるとは思えない。
戦争は勝っても負けても加害も被害も存在すると思っている。だから加害の部分は認め謝罪が必要でそれをしてこそ愛国心が生まれると思っていたから、戦争加害の歴史は自虐だからそんなことをしたら愛国心が生まれない、自信をなくすという考えに驚いた。
今この国は戦争に向かっているような気がする。軍備を!という大きな声が聞こえる。
久々に会った友人は自民族中心的思考で選民意識を植え付ける忖度山盛りの書籍を本気にして、そう信じていた。
国籍や肌の色で人の優劣は決まらない。しかし、その人は私にこう言った。
日本民族って本当に凄いんだって!他の民族とは違うんだよ。
民族という概念は19世紀に生まれたらしい。
比較的最近の考えなのに、さも昔から民族(血)が引き継がれているような話になっていた。移動距離が今とは違う大昔は周辺と交わり命を繋いできたことは間違い無いだろう。しかし今の日本の国境とはその範囲は違うと思う。そうだったとしても、国内でも生存争いの殺し合いがあった。
歴史はとても立体的なものだと思う。その事実は1つの事柄だけれども、その見え方は立場や時代などによって感じ方が変わってくる。だからこそ、双方の立場やその事象が発生した当時の常識や通念なども考慮して考え知っていくことが必要なのではないかとも思った。
え?ってなった箇所。
偉いと言われるような人がもっと偉い人から歴史教科書で戦争加害の部分を削除してないのを使うな!と抗議の葉書を出せ!と指示され、内容も確認せずにそのままやっちゃう。そもそもが立場がある人だから圧力であるのにその自覚もなく、内容も知らんけど、上にやれって言われたから・・・って。取材でもそう答えるってよほど何も考えてないんだなと実感した。
そういう人が偉そうな立場のこの国。残念。