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1つのパレスチナ
以前に2つのパレスチナで記事を書いた。
ヨルダン川西岸地区とガザ地区。基本ここが交流することはない。ないといよりも出来ないというのが正確な表現だと思う。
同じ言語の同じ国だからか、不穏な空気が西岸地区にも漂ってきた。
そう書くとちょっと怖そうな国に思えてしまうかもしれないけど、パレスチナが怖いのではなく占領がそうさせるのだ。
昨日の早朝に銃撃があり少年が亡くなったのは記載した通り。
わたしはエルサレムに戻った。前回訪問した際、偶然知り合った女性と夕方カフェで待ち合わせをした。彼女はエルサレムに住む日本人で日本でもパレスチナの本を出版されている。
昼までデヘイシェにいたんです。朝銃声があって
最近本当にひどいの。この前なんて、車が故障してボンネットを開けてた人が撃たれたのよ。ベツレヘムもナブルスもラマッラーも今少し荒れてる。
わたし、戦地にいるんだ。
忘れがちだけど、パレスチナは占領下にあって、占領する側はされる側の人のことを人とも思わない行動を取ることもある。それが占領。
21世紀なのに差別も入植もある現実。
ガザの空気が飛び火する。ガザからロケット弾が発射され大規模な報復空爆がありその不満は西岸地区にも飛び火する。今までなら小競り合いで終わった衝突が生死を分ける衝突になるときもある。
慣れたときこそ細心の注意を
今回のパレスチナ訪問、9回目。もう慣れっこ。エルサレムは歩いていたらすぐに友達と遭遇するし、両替のおじさんまで手数料を負けてくれる。渡航前のガザからのロケット弾、そして到着して間もなく再度ロケット弾。そしてその重い空気が西岸地区にもエルサレムにも。浮かれながらも嗅覚は鋭敏に旅の完結を全うしたい。
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