世界のダブルスタンダード

世界にはダブル、トリプルとスタンダードがある。
この国、この人種に対する基準とまた別の国や人種に対する基準は違う。

どんな戦争にも暴力にも反対したい。どんな肌の色であろうと、基本的人権は同じだ。

ロシアが戦争をしようとしたとき、世界はその宣言がなされる前から反対の声を上げていた。
そして多くの文化人、アーティストたちも開戦直後に反戦のメッセージ、作品を発表した。

そして今、ガザは空爆下にある。人口の半分が子どもであるガザはその人口区分と同じように犠牲になった人の半分近くが子どもである。

ウクライナの子どもたちが犠牲になってる、許せない！と怒って電話してきた文化人の知り合いは毎日楽しそうな写真をSNSに上げていて全くガザの子どもたちが犠牲になることには反対の声を上げない。
戦争を見逃してはいけない、とキャプションをつけてアート作品を出していたアーティストはガザなんて知らんぷりして普通の日々を過ごしている。

どうして？みんな。
どっちかの国の見方をすべきなんて思ってない。ただ泣き喚く子どもたち、瓦礫の下でただ死ぬのを待つ子どもたち、震える子どもたち、白燐弾で皮膚も骨も焼けてしまった子どもたち、家族全員が死んでしまった子どもたち、家族全員と一緒に空爆で死んでしまった子どもたち、彼らを見て、知って何も思わない？
彼らだけじゃなく、大人もだけど、これだけ多くの人たちが逃げる場所もなく、壁に囲まれた狭いところで絨毯空爆になす術もなく死に待ちの状態を人権侵害であり、人道が必要だと感じない？

どうして？彼らがアラブ人だから？多くがイスラム教徒だから？この人権侵害は肌の色も、思想も関係ないはずなのに。

空爆下で死ぬ以外に選択肢がない人たちを見捨てないでください。