摩周屈斜路トレイルDAY1~登山とロングトレイルの違いとは~
こんちくわ。美幌町地域おこし協力隊の滝川です。
11月3~4日で隣町弟子屈町の「摩周屈斜路トレイル」を歩いてきたので、その時に感じたことを写真と共に記録しておこうと思います。
屈斜路摩周トレイルとはなんぞや、という問いは上記のリンクを見てもらうとしまして、
そのトレイルがある「阿寒摩周国立公園」とはどんなフィールドかといいますと環境省の公式サイトには
と書かれております。
滝川的に解釈すると、
「ただの自然が守られてる国立公園じゃなくて、火山活動でできたフィールドで、まだボッコボコ火山が活動していて地球が生きてることを実感できて、そのひとつひとつにアイヌのストーリーがあるめっちゃ面白いところ」であります。
今回歩いた理由としては、
自分も住んでいる美幌町でトレイル造成に関わらせて頂いているもんで、
隣町のトレイルを歩かずしてトレイルの魅力を語れるもんかずっと引っかかっていたわけでありまして、
例えれば、W杯サッカーの試合をニュースのダイジェストだけ見て次の日友達と試合の振り返りをしているような、そんな違和感があったんですね。
「雪が降る前になんとしても…」という想いを今回成仏させることができました!
前置きが長くなりましたがLet’s GO!
9:30 摩周第一展望台スタート
今回は雨はずっと降っていたものの風はそんなに強くない天気予報だったため傘を持参。
トレイルのスタート地点に看板等はなく、青い三角形のタイルが地面に埋め込まれていました。
序盤はこのような笹の間の道を進みます。
最近刈られたばかりのようなところもあり、トレイルの手作り感を感じます。
標高が下がるにつれ景色は森の中へと変わっていきます。
どっしりとした大木も見られ、苔むした美しい森がしばらく続きます。
個人的な意見ですが、雨の日一番楽しめるアクティビティは「森歩き」だと思っています。
遠くの景色は見られなくても、手元の自然がイキイキ見られるから。
それかびしょ濡れ前提のSUPとかサーフィンとかね。
でもそれは道具持ってる人に限られちゃうからね。
トド松林には僕の好きな色しかない(∩´∀`)
野鳥を大切に(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
1時間程下り道を歩くと鹿柵ゲートがでてきます
ここで初!MKT(摩周屈斜路トレイル)のサイン登場!
いよいよ来たぜ~
畑の間をまっすぐ進んでいくと、遠くにアトサヌプリが出てきました!
これは天気よかったら興奮するだろうな~この地域に初めて来た人だったら「噴火してる!?」って焦るかもしれない😙
道はカラマツ林の中へ。
道東は広葉樹の紅葉とカラマツの紅葉が2週間くらいズレてて、紅葉2回楽しめるのがお得感あって好きです
ちょっとだけ日が差してくれた瞬間
うーむ美しい。。
その後は舗装された道路を歩くんですが、放牧されている牛を眺めたり、
昔使っていたであろう農業機械を眺めたり、変わり続ける景色に飽きることなく歩くことができました。
道端になってるヤマブドウをおやつ代わりに頂きます。
ハシブトガラを見つけられますか??^^
そして道は再び森の中へ。
雨が強くなってきたのでカッパを履いて傘をさして完全雨モードでずんずん歩きます。
田舎に住んでいると車移動がほとんどなので久しぶりに傘が活躍してくれました。
そして!
出発してから約4時間、JR川湯温泉駅に到着しました!
近所のおばあちゃんが作ったのでしょうか。かわいらしい手作りの座布団にほっこり
お昼ご飯は駅に併設しているカフェで
オムライスをチョイス!激ウマでした~!
濃いめの珈琲が疲れた頭をシャキッとさせてくれました
マスターのルーツが自分と同じせたな町だったとひょうなことから分かり、喜びのあまり記念写真
バッチリ栄養補給もできたところで、ひぐま駅長に挨拶して出発
JR川湯温泉駅を出て、町からまた森に入ります。
歩いているとだんだんと木々がちっちゃくなってきて、歩いている地面が白っぽくなってきて、
「どーん!」
硫黄山 登☆場!!
さすがです、圧巻の異世界感
ここはナメック星でしょうか?
乗る船間違えちゃいましたかね?(汗)
雨の日でも全くブレない存在感。むしろ水蒸気の量は晴れの日より多いのでは?
むしろ見慣れてしまっている自分が悲しく思える。硫黄山についての知識を1度抹消してからもう一度この道を歩きたい。
と思わせるくらい異次元な存在感です。(ポケモン金銀も一度記憶を消してもういっかい最初から始めたい。今度はワニノコでスタートしたい)
1度もここに来たことない人がこのトレイル歩いたらマジで仰天するんだろうな~
地球の鼓動と命の循環
土壌が強酸性なこの土地では、より厳しくてシンプルな生命競争が繰り返されています。
そしてまた火山の世界から深い森林の世界に戻り、川湯エコミュージアムセンターへ。
今日歩いてきた道をジオラマで振り返ることができるナイスな計らい。
11月からは16時クローズになるので、1日の最後にエコミューに来るにはけっこう早くスタートした方がいいかもしれませんね。
そして今夜の宿へチェックイン
NOMYさんという2021年4月に新しくOPENしたゲストハウスです!
ちょっと室内の写真を撮り忘れてしまいましたが、白と緑でシンプルに統一された内装がとても素敵でした(∩´∀`)∩
すぐ近くの欣喜湯の半額チケットももらえました!やふー!
夜は弟子屈の地域おこし協力隊の友人と三三五五という居酒屋さんで夕食を頂きました。
ジャンボザンギ定食が美味しかったです!
その後セコマでビールを補充してNOMYに戻り、
今日歩いてきた道をゴールデンカムイで振り返るという至福。
これは、、、もう、、控えめに言って最高でした(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
今日歩いていたところを杉本やアシリパさんも歩いてたんだ…という満足感と、
明日歩くところの予習をゴールデンカムイで読むことで得られるモチベーション!
12~14巻あたりが道東楽しむうえでおススメです!
もっと読みたかったけれど、一日歩いたあとなので自然と眠くなってしまい…22時就寝。
今日の行動内容
歩いた時間…5.5時間
歩いた距離…約20㎞
使ったお金…約6000円(ランチ、宿代、温泉代、夕食代、ビール代)
【浅い考察】
1日を通して「登山とロングトレイルの違いってなんだろう」と考えていました。
ひとくちに「登山が好き」といっても、登山の好きポイントは人によってさまざまで
景色が最高、自然の中を歩くのが気持ちいい、写真を撮るのが好き、山頂で食べるおにぎりとカップ麺が旨い、山の中にある非日常感とその中にある登山文化、体力的チャレンジ、登頂の達成感や征服感、ギアの美しさ、登山後の温泉ビールが最高!
とたくさんあって、どこをどのくらい好きかは人それぞれ。
じゃあロングトレイルはそれに比べてどうかと考えると、
景色が最高、自然の中を歩くのが気持ちいい、写真を撮るのが好き、トレイルで現地の食文化を楽しめる、誰かにとっての日常を覗き見られる、体力的チャレンジ、目的地に着いたときの達成感、ギアの美しさ、1日歩いた後の温泉ビールが最高!
ほとんど同じじゃん・・・?
と思ってしまいました。
でもひとつだけ決定的に違うのは、
・登山は「山という非日常で特別な場所」がフィールド
・ロングトレイルは「自分にとっては非日常である誰かにとっての日常」がフィールド
っていうのが大きく違うのかなと思いました。
もちろん0か100かで分けられることではなくて、境界線は曖昧なんだけど、(特に日本は登山=登頂なんだけど、海外はピークハントじゃない景観の良いトレイルを巡るけど登頂はしないサーキットトレイルもたくさんある)
ロングトレイルだからこそ提供できる地域の魅力が必ずあるな、と思いました。
では、次回にご期待ください!
次回は「摩周屈斜路トレイルDAY2~1日目には気づけなかったトレイルの魅力~」です!
したっけ~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾