お粗末なシステム会社
1980年代、この頃のソフトウェア
会社は、現在の人材派遣業と変わらない
業態である。
技術を売るのではなく、
人を売って利益を上げるのである。
このような環境の元に起業し、
お粗末な事業を未だ続けている
地方独立系ソフト会社の一例を
ご紹介する。
■誕生
かっては大型コンピュータも
扱っていた会社よりスピンアウト
した社員により設立された。
当初の業務は中堅ソフト会社への
派遣により利益を得て、
細々と直取引を模索していた。
■初期成長期
東京に大手直取引先が見つかり、
東京支店開設、当事業は順調に
推移する。
しかし、地元での取引は人材派遣業と
変わらない状況であった。
■初期発展期
「労働者派遣法」の制定により、
直取引のユーザーが増え、
その利益を踏まえ
大手メーカーとの協業(下請け)
が始まる。
■中期混乱期
東京の小規模ソフトハウスを
吸収合併、地元の中小ソフト
ハウスを吸収合併
=>合併の詳細が技術者に
伝えられず、一部技術者が流出
一部管理者のパワハラにより、
社員の精神障害発生
=> 離職に発展する
※ 関与経営者は、現在副社長
■中期模索期
経営者による「上場思想」が発生し、
諸々の管理が厳しくなる。
=>問題多々(売上、労働基準法
等)で上場目標中止
社員に対して自社株強制配布が
始まる。
札幌支店開設
=> 一部経営者の遊興施設か?
■末期低迷期
一部経営者による大失敗
=> プロジェクト大赤字
-> 部下への責任転嫁
-> 大量リストラ
-> 大量降格
-> 自殺者、行方不明者発生
※ 関与経営者は、現在常務取締役
■末期模索期
教育・考課が自社でできない
=> 他社の判定パッケージを利用
-> 社員は本来の業務を忘れ、
パッケージの対応に翻弄?
社内(社員)の欲求不満解消
=> 社内同好会、クラブ設立
(見た目の社員福利厚生)
沖縄支店開設
=> 一部経営者の遊興施設か?
■末期破綻期(予想)
・経営者は私利私欲に邁進し、
社員の殆どは、それを踏まえ
仕事を進めている
・頭の良い新人は、1~2年で
辞めるでしょう
・特化した技術もなく、
大手ぶら下がり企業の
将来はないでしょう
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