優等生と呼ばれる親子への危惧(集団いじめは許しません)⑤
学校で話し合いの場が持たれた。
それぞれの両親と子供を交えて。
母ちゃんは、相手のお子さんを責めるつもりは最初からなかった。
だけど、聞きたいことがあった。
「優等生くんは、○○くん(うちの息子)に何回か意地悪をしたって聞いてるけど、それって本当かな?」
黙ってうつむいている優等生くん。(以後、A君とする)
「してないなら、してないで教えてほしいんだ。」と母ちゃんは伝えた。
それでも黙ってうつむいているA君。
長い長いほんとに長い沈黙の後、「黙ってたら分からないよ。おばちゃんはA君からほんとのことを聞きたいだけなんだ。」
そして質問を変えた。
「○○くん(うちの息子が)、A君になにかイヤなことしたり、言ったりしたのかな?おばちゃんね、もし、○○くん(うちの息子)がAくんに何かしたんだったら、おうちで話をしなくちゃいけないから教えてほしいんだ。○○くん(うちの息子)A君に何かしたのかな?」
この時、うつむいたA君が初めて反応した。首を大きく横に振った。
「そっかぁ。じゃあ、なんでクラスが違ううちの息子に何度も意地悪するんだろ?」
A君のお母さんは、息子が1年生のときの学級部の役員さんの1人だった。この時、このお母さんのやってることを見て、このお子さんは勘違いしているのかもしれないと思った母ちゃんが、「○○くん(うちの息子)が、支援クラスに入ってるから、意地悪してもいいと思ったのかな?」
また、うつむいたままのA君。何度かお母さんのほうをチラッと見ている。だがお母さんは、いっさい子供の方を見ず、ただひたすら前だけを向いていた。
「なんでお母さんのほう見てるのかな?A君に聞いてるのはおばちゃんだよ。」
かなり長い時間が経ったけど、あちらのご両親がA君に「ちゃんと答えなさい。」とは1度も言わなかった。
このまま、時間だけが経っていく。
そこで母ちゃんは、うちの息子くんが意地悪された時、どんな気持ちになったのかA君のご両親とA君に話すことをすすめた。
息子は自分の言葉で「悲しかった」「怖かった」思いを伝えた。
そして母ちゃんは、相手のご両親に訊ねてみた。
「前のドッジボールでの出来事をお家で話し合ったのでしょうか?」
話し合いの初めに学校側から状況説明や子供達へ聞き取りなど経緯の説明があったのですが、なんとA君のお父さんいわく・・・
「とてもお恥ずかしい話なのですが、その話を今、初めて聞きました。」
「へ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(@_@)」
あははははははは・・・・・・・・・・・・(母ちゃん、こころの叫び)
このお父さん、なんやと思って今日学校来たんやろ・・・・・?
つづく