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5歳児には、立って靴を履く必要性に気づかせたい

こんにちは。保育・教育アドバイザーの松本くみ子です。

小学校では、立ったまま靴を履いたり、着替えたりするようになります。
でも5歳児クラスを見に行くと、おしりを床に着けたままズボンを履いていたり、テラスのヘリに並んで座って靴を履いていたり。

立って靴を履く力は、就学前に練習しておかなければもう身につかない…ということではありませんが、そもそも小学校の昇降口に、一人一人が座って靴をはくスペースなんてありません。

でも、年長児に
「靴は立って履きなさい」
とか,
「立って靴を履けるとかっこいいよ」
と伝えるだけでは、なんだか勿体ないですよね。

言われたからやるのではなく,立ったまま靴を履いてみようかなと
子どもたちが思えるような、そんな声掛けをしたいですね。

色々な言い方があると思います。例えば,防災訓練の時に

「保育園では,みんな上履きを履いているけれど,おうちではどう?
 お家で裸足でいるときに,地震がきて,急いで逃げなければいけない時に
 ゆっくり座って靴を履いていたら,家族全員が逃げられないよね?」

なんてお話をする方法もあると思います。
クラスの様子や,日ごろの活動とうまくつなげていけたらいいですね。

そういえば,靴といえば・・・最近の子どもたちの運動靴は,
マジックテープがほぼ100%!です。
自分で履けるのでとても便利ですが,一つ困ったことが・・・。

「紐結びは,単に物を連結するだけでなく,できるようになることで算数の
 図形に関する基本的な知能も育みます」
(『苦手が「できる」にかわる!発達が気になる子への生活動作の教え方』,中央法規より)

つまり,マジックテープが採用されるようになったことで,
子どもたちが紐結びをする体験が減ってしまっている可能性があり,
そのせいで算数の学習にも影響がでるかもしれない・・・のです。
遊びの中に,紐結びを積極的に取り入れたいですね。

「自分で(気づいて)できる」ための仕掛けは,
子どものやる気を引き出す魔法!

#紐結び #五歳児 #年長 #立って靴を履く必要性に気づかせたい #自発性 #主体性 #自分でできる

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