静岡横断2泊3日の一人旅レポ
「鰻が食べたい!」「海が見たい!」「富士山が見たい!」の欲求から計画を始めた静岡旅行。調べていくと、行きたいところが増え、場所も東西にかけてバラバラだったので、2泊3日で西から東へ駆け抜けるコースを全力で楽しんできました。
目次
1日目
・移動
・竜ヶ岩洞
・うなぎ料理 あつみ
・蓬莱橋
・1日目夜(浜松餃子)
2日目
・三保の松原
・富士山本宮浅間大社
・静岡県富士山世界遺産センター
・熱海玉の湯ホテル
3日目
・沼津港深海水族館
・さわやか
感想
●1日目(東京~浜松~清水)●
【移動】
時間の都合(後述)で、新幹線ではなく夜行バスで浜松に。道中ちゃんと寝られはしたものの、着いた頃にはそこそこ気持ち悪くなっててちょっとしんどかった。以降も旅行中結構バスに乗ったんですが、なんか軒並み気分悪くなって、バス向いてないのでは? とか思ったりしてました。午前3:30頃着だったので、予定通り駅近くのネカフェで夜を明かすことに。何も考えず一般的なリクライニングシート付きの部屋にしたんですが、よくよく考えると寝るならフラットタイプのが良かったなあ……と思いながら仮眠。朝食はコンビニでテキトーに済ませました。
(↓途中で寄った遠州豊田PAで見つけたバリ勝男クン)
【竜ヶ岩洞】
最初に向かったのは竜ヶ岩洞。営業開始が9時からで、丁度その時刻くらいに着くバスが浜松駅を7:45に発だったので、それに乗ることに。このバスに新幹線だと間に合わなかったんですよね。だからネカフェ使ってまで夜行バスにしたのです。
前述の通りまあまあ体調悪くしながら到着したわけですが、降りて歩いてるとまあ自然広がる爽やかな景色が広がってまして、気づいたら気持ち悪さもなくなってましたね。自然はいいぞ。
大人1人1000円払って鍾乳洞内へ。朝一だったため他に人がほぼおらず、めちゃくちゃ伸び伸び出来ました。
中は「The・鍾乳洞」って感じ。「この地形はこうしてできてます」「ここにはこのような生物が生息しています」みたいな解説があったり、石の並び・形からそれらしい題名がつけられていたり。後者は「いやそうはならんやろ」みたいなのもあったりしましたが、ツッコミは野暮。
(↓内部の画像上から順に「じじばばの里」「雲上界」「黄金の富士」)
全体通して期待通りって感じでとても良かったんですが、最後の方にあった「鳳凰の間」がそれはもうめちゃくちゃ壮大で綺麗でした。あれだけでここ来た価値あったなって思えるくらい。混んでたら見られないような構造してたので、そこだけ注意です。
もうひとつ見つけた面白いものが、「いなさ竜ヶ岩洞熟成茶」というやつ。収穫した新茶を鍾乳洞で熟成させることで美味しくなるのだそう。これを見て、「海底に沈めて熟成させるワイン」を思い出したりしていました。この熟成茶が外の売店で売られていたので、煎茶を購入。
トータル2時間弱の滞在で、10:56発のバスに乗って浜松駅へ。満足!
【うなぎ料理 あつみ】
旅の目的のひとつであるうなぎを食べるために、浜松駅周辺のうなぎ料理店を調べていたところ、良さげなところを発見。11:30開店の店で、12:30頃に着くと、「40分ほどお待ちください」との事。整理券を貰い、駅周辺をフラフラして戻ると、店先に「昼の部はうなぎの在庫が切れたので予約分で終了します」の文字が。こういうことがあることは知っていたので他にもいくつか店を押さえてはいたけれど、ギリギリ滑り込みセーフでした。
頼んだのはうな重と、白焼きが有名なお店だったので白焼きも。ここに関しては金額を一切気にしないようにしてたので、結果的に大奮発。
うなぎは焼き方で関西風と関東風と違いがあるらしいですが、正直よく分からんかったです。地元で連れて行ってもらっていたお店と比べて薄味な感じがしましたが、それがいい塩梅でめちゃくちゃ美味しかった。
白焼きは人生初体験。醤油につけて魚の刺身みたいな感じで食べたんですがまあ美味しいのなんの。「うなぎはタレが美味いだけ」なんて話も聞きますが、やっぱうなぎ美味しいわ、ってなった。貴重な体験でした。
お値段トータル7500円! 満足!
ちなみに、自分が最後に退店したから、もしかしたらほんとにホントの滑り込みセーフだったかもしれない。
【蓬莱橋】
昼食後、浜松駅から島田駅へグイッと移動し、駅から歩いて蓬莱橋へ。日本一長い歩道橋の異名は伊達ではなく、往復で20分かかるレベル。天気がいい日は綺麗な富士宮が望めるけれど、この日この時間帯はあいにくの雨で、ちょっと大変だった。時間もそんなになかったので、往復してちょっと写真撮って終わり。もうちょいのんびり出来たらなー、もうちょい天気良かったらなーと、ちょっと悔しさが残った。コンディションが良ければめちゃくちゃ楽しかったと思う。
ちなみに、全長897.4mに因んで、「厄無しの長生き橋(897.4の長い木橋)」という言い方もされるそうです。こういうのほんと好き
【1日目夜(浜松餃子)】
翌日のことを考えて、1日目は清水駅近くのビジネスホテルに素泊まり。浜松で食べられなかった浜松餃子が近場のファミレス「五味八珍」で食べられるとのことなのでGO。ラーメンも食べたいなーとか考えてたけれど、そもそも少食なのと、昼に食べた鰻が残ってたので餃子のみセットだけにすることに。数が多い代わりにちょっと小ぶりで食べやすかった。もちろん美味しかった。
●2日目(三保の松原~富士宮~熱海)●
【三保の松原】
旅の目的、「富士山が見たい!」を叶えるため、富士山関連の世界遺産に含まれる三保の松原へ。しかし、前日夜の時点で天気予報は大雨で、もし雨が降ったら行くのもやめとこうかななんて考えてたりもしてました。
めちゃくちゃ晴れとるやないかい!
というわけで晴れました。結論から言うと富士山は雲で隠れてましたが、それでもこの夏空が見られたのは嬉しかったです。上の画像の場所(江尻)から水上バスで三保まで、そこからバスで三保の松原のメイン、羽衣の松へ向かうことに。
最寄りのバス停で降りて歩いてる途中、差し掛かったのは神の道。羽衣の松と御穂神社を繋ぐ、その名の通り神の通り道となる木製の道で、全長500mはあるそう。
神の道を抜けて羽衣の松、三保の松原に到着。海岸線に近づくにつれて波の音が大きくなり、松林を抜けると視界に広がる海。もうめちゃくちゃ良かった! 「これが俺の見たかった景色!」という感じ。さすが新日本三景の一つと言われるだけのことはあるなあと実感しました。ほんとに晴れてよかった。
(↓羽衣の松、海、雲に隠れる富士山)
大満足ではありましたが、富士山が見られなかったのが残念だったのもまた事実。また今度リベンジしたいなあと考えております。
【富士山本宮浅間大社】
お昼前に三保の松原を後にして、午後は富士宮、富士山本宮浅間大社へ。相も変わらず富士山は雲を被っていましたが、このくらい(下図参照)見えただけでもなんか泣きそうになってました。富士山に弱い自分。
「浅間神社」と名のつく神社は全国にあり、富士山を神格化した神である浅間大神を祀る神社で、富士山本宮浅間大社は浅間神社の総本宮という位置づけ。厄除の御守りが綺麗だったのと、絵馬が綺麗で持って帰ってきちゃった。
昼食は、目の前のお土産屋兼食堂である「ここずらよ」で、富士宮焼きそば。ソースの味は控えめ。モチモチ寄りの麺に、画像の通りむせるくらいの削り粉がかかっててとても美味しい。何より大盛り630円(うろ覚え)は安い!
【静岡県富士山世界遺産センター】
浅間大社から次に向かったのは、静岡県富士山世界遺産センター。ここは今回の旅行全日通して唯一事前に調べていなかったスポットでしたが、ホテルのチェックインまで結構時間が余ったので、近場でどこかいい感じのところはないかと探して見つけました。
富士山の歴史を民俗学、地球科学的な視点から見ることを主とした博物館で、富士山がどのように形成されたか、富士山信仰はどのように始まったのか、などを詳しく学べる場所という感じ。
自分が富士山というものを好きだからというのもあるとは思いますがもうめちゃくちゃ良かったですね。詳しい展示内容は省きますが、まず見せ方が面白い。まず、上の写真に見える逆さ富士のような部分の中をクルクルと歩いて登る疑似登山体験をし、登りきった後、降りながら細かい展示を見ていく構成。2017年開業ということもありかなり綺麗で、展示は映像を駆使したわかりやすいもの。特に最上階の「富士山ができるまで」を表現した映像は一見の価値アリ。
(↓最上階の展望台から見る富士山)
と、何の気なしに暇つぶし程度で入った場所でしたが行ってよかったです大満足! 学生ならタダで入れますので、学生は行くなら今のうちに!
【熱海玉の湯ホテル】
富士宮を後にして、2日目のホテルへ。前々から思っていた「海から登る太陽が見たい!」と、「せっかくなら熱海の温泉旅館行きたい!」を同時に叶えられるベストな宿があり、さらに1人用プランまで用意されていたので、もうここしかねえと予約。
熱海駅からホテルまではそこそこの距離があって、海に向かって曲がりくねった下り坂を延々と下っていく感じ。ピッタリ着くようなノリで予定組んでたので、時間ちょっと危なかったですね。
(↓道中で買った熱海プリン)
到着して、受付にてチェックイン手続きをしたわけですが、その際に「広い部屋、ご用意しておりますので」と言われたんですよね。そのときは特に何も思わなかったんですが、部屋に案内されてみると思ってたより倍は広い。ふと避難経路図を見ると、「スペシャルルーム」の文字。「……え?」と困惑する自分を気に求めず、ごゆっくりおくつろぎ下さいと部屋を後にする仲居さん。
いやこんなとこでくつろげるかい! と思いはしましたが、住めば都とはよく言ったもので、腰を下ろしてみれば部屋の広さとか関係なしにしっかりくつろいでしまいました。とても良い経験ができた。
(↓夜、朝といただいた部屋食)
そしてこの宿を選んだ最大の理由である海からの日の出ですが、めちゃくちゃ綺麗に見られました。あまり天気に恵まれない旅路の中で、早起きした甲斐があったな、と思います。
朝風呂と朝食を済ませ、3日目はのんびり日程だったのでチェックアウトギリギリまでグダグダし、最終日のスタートを切りました。
●3日目(熱海~沼津)●
【沼津港深海水族館】
今回の旅行、水族館や博物館のような、建物内に入場するタイプの施設に行くつもりはなかった(静岡県富士山世界遺産センターを調べてなかったのもそのせい)のですが、熱海と沼津が近くて無理なく予定に組み込めそうだったので、前々から気になってた沼津港深海水族館に行くことに。
規模としては小さく、1時間くらいで見終わってしまいましたが、その分中身は濃密で、期待通りとても楽しめました。深海に生息する生物の飼育はまだまだ難しいですが、技術の進歩によってさらに色んな生物が見られるようになるといいなーと期待しております。個人的には泳いでるデメニギスを生で見たい。深海大水槽を悠々と泳ぐシーラカンス、みたいなのもロマンがある。
(↓今回撮ったお気に入りの子たち)
【さわやか】
深海水族館が思ったより早く終わったので、千本浜方面からぐるっと回って歩いて沼津駅まで。静岡でまだ食べてない名物あるかと考えたときに、そういえばさわやかがあったなと思いついたので行くことに。沼津駅から徒歩圏内にあったのもGood。
風の便りで聞いていた通り、13:00頃でも結構な待ち時間。覚悟はしていたものの、一瞬諦めの文字が頭を過りましたが、せっかくここまで来たからと待つことに。
時間が来て通されたのですが、さわやかって、全国的に有名な店とはいえ、言ってしまえばただのローカルファミレスなわけで、周りはほとんど家族連れ。ちょっと居心地の悪さを感じてしまったりしてました。
特に冒険をすることも無く、頼んだのは看板メニューのげんこつハンバーグ。机まで丸い状態で持ってきて切ってくれるのエンタメ性があって楽しかった。
味は流石著名店といったところ。ちょっとレア気味だったのか元々そういうものなのか、独特な食感があって美味しかったです。量は、少食の自分が丁度いいと感じたくらいなので、よく食べる人からすると単品+ライスだと物足りなさを感じるかも、と思いました。
さわやかを後にして、熱海駅まで戻り、お土産を漁り、東海道線で東京まで一本。無事帰宅したところで、3日間の旅が終わりを迎えました。
(↓今回のお土産たち)
●感想●
とても楽しかった。これに尽きる。
一人旅は初めてで、寂しさを感じたりするかなという不安も無くはなかったのですが、全然そんなことなく、普段からよく一人で遊びに出かけてる身としては、それと同じようなものだなと感じておりました。
行程も、初めてにしてはかなり上手いこと組めたなと、終わってみて思いました。行きたいところにちゃんと行けて、暇な時間もほぼ無く、時間不足もなく、遅刻もなく。電車の時間だけ調べてて、行ってみたら特急だったみたいなことはありましたが、軽い出費だったのでセーフ。貧乏旅行なんて言葉もありますが、個人的にはある程度お金に余裕がある状態での方が楽しめるなーと感じました。
今度はどこに行こうかな。
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