白根大凧合戦の歴史
何故白根大凧合戦を調べようかと思ったかと言うと、メンバーの一人の地元の近くで行われているお祭りの1つであったからである。中学生のころに遊びにも行ったことがあるが、他のお祭りと同様に屋台が出ているがそれがメインではなく大凧どうしを競わせることがメインであり、ほかのお祭りとは違うところに興味を持ったのがきっかけである。
白根大凧合戦とは、新潟市南区白根と同区西白根で毎年6月上旬に開かれる凧の祭り。両地区が信濃川の分流である中ノ口川を挟んで両岸から大凧を掲げて絡ませ、凧の綱が切れるまで引き合いに勝敗を決める勇壮な祭りである。
白根大凧合戦は、江戸時代から続き300年近く歴史を持つ伝統の祭りです。起源は3つの説があります。1つ目が、江戸時代の中頃、中ノ口川の堤防改修工事の完成祝いに、白根側の人が凧を掲げたところ、対岸の西白根川に落ち、田畑を荒らしたことに腹をたてた西白根川の人が、対抗して凧を白根側にたたきつけたこと。2つ目が東白根の四郎兵衛の子と西白根の又左衛門の子が、川を隔てて凧を揚げていたところ、凧が四郎兵衛の子に切り取られてしまったので、又左衛門は対抗して大きな凧を作り、絡め合わせを挑んだとこから起こったこと。3つ目が袖山又左衛門の下女が米びつを洗っていたところへ、東白根の四郎兵衛の子供の凧が落ちてきて、それが凧合戦になったことです。この中で1つ目の説が1番有力とされています。このため、凧が相手側に向かって掲げるように工夫して作ってあり、先人の技術にさらに改良を加え現在に至っている。
揚げる凧の大きさは畳24畳分もの大きさが有り、東陣営が6騎、西陣営が7騎の計13騎もの凧を揚げて戦います。大凧を東側が先に揚げ、その後その凧に絡ませるように西側が揚げます。凧を絡ませるための技術が必要であり、風の影響で絡まらずに川に落ちたり、失敗することがあります。しかし、地元の人の技術によって、互いの大凧を絡ませることが出来ます。凧の紐を絡ませたあとは互いに綱を引き合い、相手の紐を切ることで決着が着きます。しかし、決着をつけることが本筋ではなく、老若男女問わず、地元の人も祭りに遊びに来た観光客も関係なく協力して綱を引き合うことが大切だそうです。本祭前日には子供たちで行う凧合戦もあり、若い世代にも大凧合戦の魅力を伝えようとしていました。