【感想】MADiSON
※ネタバレを含みます。閲覧は自己責任でお願いします。
いわゆるP.T.系ホラーゲーム。最近のバイオハザードから戦闘システム抜いたみたいなアレ。
こういう館探索系ホラーは大好きなので、評判良かったからプレイ。大好きといいつつもこれ系はクオリティが玉石混交なので何本も遊んでるわけじゃないけど。
各要素を5点満点で採点すると、
★怖さ 5
★遊び 5
★グラフィック 4
★サウンド 4
★ストーリー 3
★ローカライズ 1
怖さはちゃんとある。ほとんどジャンプスケアだけど、ドキドキ感はばっちり。曲がり角や暗闇にピリつく感じ、いいね。
遊びの部分は、カメラがキーアイテムになってるだけあって撮影を主軸にしたゲームデザインがすばらしかった。謎解き部分もマンネリ化せず、時々考えることはあってもそこまで難しい物は無い。プレイヤーの誘導についてもよくできていて、ほぼ迷うことは無かったと思う。
グラフィックも作り込んであって文句なし。雰囲気もしっかりしてるし、まさにやりたかったゲームって感じ。一人称視点なので主人公は手元しか映らないが、その手をもっとリアルなモデルとモーションにしたら完璧。
そしてフルボイス!主人公の声優も演技が上手だったのでGood。BGMも邪魔にならない程度で鳴ってる場面がほとんど。レコードプレーヤーで何度も聞くことになる歌がちょっとうるさかったかも。
ストーリーはオカルト系で、色んな情報を繋ぎ合わせるとおぼろげに見えてくる程度。後述の理由のせいで難解度がUPしてしまっている。まあでも正直この手のホラーゲームにそこまで緻密なストーリーは求めてないのでこのくらいのクオリティなら充分。
タイトルが秀逸。マディソンや祖母、ブルーニーズの狂気(Mad)と、家族の息子である主人公(Son)、真ん中に人称(I)で「MADiSON」になってるのすご~い。
日本語にローカライズされている。でもヒドイ。とにかく翻訳がヒドイ。ちょっと前のGoogle翻訳か???ってくらい機械翻訳っぽさがすごい。喚きながら突然敬語になる父親、まじで何言ってるか分からない神父、字幕ないほうが分かるレベルの主人公と、日本語化周りの問題が多すぎる。ローカライズしてくれてるだけありがたいですが!!!!ありがたいのですが!!!もうちょっとなんとかならなかったのか。
こういうのは日本語が分かる英語話者よりも、英語が分かる日本語話者に依頼した方がいいと思うんだよねえ…海外のインディーズスタジオ開発なのでなかなか人脈的にも難しそうではあるけど。
他の部分が良いだけに、ローカライズが大きく足を引っ張っている印象。字幕が画面下部で笑える文字列を表示し続けるせいで、没入どころではないのがもったいなかったなあ。国内向けにはPC版しか出てないので、今後国内の家庭用機向けに出すのならばそこを修正してほしい。
ゲーム自体はとても良いので、この開発陣の次回作にも期待が高まります。
以上