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自分軸で生きている人、すっごく身近にいました!温泉編

私の身近で自分軸で生きている人がいます。

それは義母です。

ときに、義母は私に自分軸の師匠となります。


師匠は、ひと昔前まで旅行が好きでよく出かけていたのですが、高齢で今では家にいることが多くなりました。

「温泉行きたいな」と、何気なく師匠はつぶやきました。

幸運にも、自宅から20~30分離れたところに、温泉旅館が建ち並んでいる場所があります。

「師匠行きましょう!」とすぐに旅館を手配。

もちろん、GoToキャンペーンで。

普段、なかなか手が出せない旅館もこのキャンペーンのおかげで行くことができます。

GoToキャンペーンのおかげで、親孝行ができるというものです。

「温泉♨」と喜ぶ、義父や主人のかたわらで、私は絶対に師匠が自分軸の授業をしてくれるに違いないと期待でいっぱいです。

そして当日、自分軸の授業は開催されました。


旅館に到着し、ゆっくり温泉に入って、くつろいでいるうちに夕食の時間になりました。

夕食会場へ移動します。

義母は戦争経験者で、子供の頃、物や食べ物がない時代を経験しています。

今は高齢でめっきり食事の量も減りました。

夕食の途中、なんと自宅から持ってきた空のタッパーを取り出して、食べきれない分詰め始めました。

食べ物を粗末にできないのです。

「師匠!斬新です!まさか夕飯とは!」

従業員のひとりが慌てて止めに来ました。

当たり前です。

何かあったら旅館が大変なことになります。

義父と主人は慣れているのか我関せずです。

師匠は「お夜食に食べるのよ」と言って、なかば強引にしまい込みました。

まあ、炊き込みご飯だけならということで、お夜食に食べるという条件で許してもらいました。

「師匠、ちょっと恥ずかしいです」

そんな、私の声も届くことはなく、師匠はお夜食どころか持ち帰る気満々です。

家で夕飯の残りを冷蔵庫に入れて、次の日にチンして食べるという感覚なのです。


そこで、私はふと思いました。

私が一瞬思った「恥ずかしい」って何?

従業員が慌てて止めに来たこと?

非常識(たぶん)と思われたこと?

それこそ、常識や他人の考えを優先する他人軸の考えです。


義母も強く止められたら、「仕方ないわね」と諦めると思います。

この事が良いか悪いか別にして、まず自分が思った事を実行するというところがすごいです。


私は斬新な自分軸の教えを、また義母から学ぶことになりました。

さすが師匠、期待を裏切りません。

常識や誰かの意見に左右されず、まず自分の考えを優先して実行。

私の他人軸の殻がまた一つ外れた感じがしました。


それと、もう一つ義母のすごいところは、ずっと感謝を口にしているというところです。

温泉に浸かっているときも、「温泉、久しぶりたわ~。うれしいわ~。」「一緒に来てくれてありがとうね」と。

ご飯を食べる時も「おししい、おいしい。ありがたいね。」と言う具合に。

朝食はバイキングだったので、師匠は「持って帰れないわね」と、ちょっとがっかりしていました。(笑)

でも、帰りの車の中で、「ご飯おいしかった。温泉楽しかった。」とずーっと言っていて、なんだか聞いているこちらもうれしい気持ちになりました。

感謝を口にすることは、聞いている人がこんなにも幸せな気分になるのですね。

車の中は高い波動に包まれた感じがしました。

私はまだまだ師匠に教わる事がありそうです。

師匠、まだまだ当分あの世には行けませんよ。

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