青春
今回からH目線で記していく
自分が入った高校は、ある程度の進学校だった
真面目で優しい、良い子ちゃんが多かった
校舎も新しく綺麗で、先生も良い人が多かった
高1の1年間は本当に楽しかった
学校に行くのが楽しみで仕方なかった
勉強もその頃、京大を目指してた
高校が始まる前から、電車で1時間かけて、駿台に春期講習に行った
そのため、成績も学年で上位だった
部活はバトミントン部に入り、一生懸命頑張った
文武両道できてた
友達も多く、本当に充実した毎日だった
また、髪型や洋服など見た目を気にし始めた
化粧水をつけたり、小顔マッサージやったり、香水をつけたりした
とにかくモテたかった
ネットでモテる方法を調べまくった
自分はその頃ネット信者だった
ネットに書いてることが全てだった
ネット情報によると、モテるための1番大切な要素は清潔感らしい
特に匂いが重要らしい
自分の家は自然派で、柔軟剤、合成洗剤は使ってなかった
そのため制服や部活の服が、汗臭くなった
合成洗剤を使った
制汗剤を使った
香水をつけた
それが後に高校へ行けなくなるきっかけの一つとなった
毎月美容室に通った
ホットペッパービューティーでお小遣いで行ける美容室を探した
ネット情報によると、清潔に見えて、女子ウケする髪型がツーブロックマッシュだった
Hは剛毛だった、、、、、
ツーブロックにすると、カッパになった
思ってたのと違う、、、、
マシにするため、毎朝、ヘアアイロンとワックスでセットした
毎朝、洗面所は自分が占領してた
髪セット、肌の手入れ、小顔マッサージ、笑顔を素敵にする、表情筋トレーニング
ここまで来ると完全に女子だ
「ヘアアイロンは髪を痛めるから、ヘアオイルをつけた方が良い」
とネットに書いてる
買って、つけた
今度、オイルをつけすぎて、前髪がベトベトになった
改善法をネットで調べ、
「ベビーパウダーを使うと良い」
と書いてる
買ってつけた
学校の誰もこなさそうなトイレに行って、セットした
すると今度、ベビーパウダーの蓋が閉まってなくて、制カバンの中は白い世界
ベビーパウダー事件
いとをかし
髪型の冒険は続く
ひし形シルエットが小顔に見えると、ネットに書いてあって、「ひし形にして下さい。」とオーダーしたら、ほんとにひし形にされた
ネタレベルの髪型だった
次の日坊主にした
学校で一番髪型を冒険した男と自負している
そんなこともあって、いじられないわけがない
いじられキャラという仮面を被り、学校生活を送った
着ぐるみを着たマスコットキャラクターという表現がしっくりくる
それはそれで、楽しかった
毎日色んな人にいじってもらった
特にクラスにサッカー部のI君という子がいた
I君はスーパーポジティブで、陽気で、いつもはっちゃけてた
毎日、I君にウザイほどいじられまくった
楽しい毎日だった
振り返るとめっちゃ青春してる。
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