殉教その2

幼き者たちの手によって。
罪なきものたちの手によって。

異端者を捕らえ、排除することが
この世のならい。
皆の願いだから。

きっと私は殺されるだろう。
死なないために生きているだけの者たちに。
個ではなく、群れとなると、多分それは正義。
隣と違わないという安心感。
きっと明日があるといういわれのない自信。
それでいて、周りと同じように
皆不安なフリをするのを忘れてはいないのだ。

02/01/1997 12:00:05 AM

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