由無しごとをつづりて

心に残る由無しごとをつづりて
あてもない日常を過ごす
そのまま
毎日がただ流れていく
冬になればまた あの ドライアイスの風の中で
立ち尽くすだけだと 知っているのに
ただ それだけのことだけど
みんな どうしてるんだろう

道を探しているのかもしれない
力強い声で 支えを欲しがっているのかもしれない
壁に寄り掛かって歩いている
足を引きずって
内臓をぶら下げたまま 矢印の方へと傾いていくようで
すこし 怖い

雨が降りそう
雨が降りそう
暗くなって ・・・それから

心が少し寒いなんてあまり
自慢げに言うことじゃないけど
雨があがったあとの 草の匂いに ふと
空がうっすらと明るくなってきた時に ふと
考えてしまう

一人で生きてきたつもりで
だれも傷つけないふりをして
自分の傷ついたことをかくして
そんな生き方なら なんの意味があるのだろう
そんなふうに時間を過ごして
何を得ようというのだろう
そのままで
何かをしなければならない気がする
その何かをわからないまま
手探りの・・・・

1991-07-15

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?